立教185年2月月次祭 – 春の訪れ感じるなか
教会本部の2月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。
大亮様は祭文の中で、教祖をやしろとしてこの世の表にお現れになり、世界たすけの真実の道をお啓きくだされて以来、変わりない親心をもって陽気ぐらしへとお導きくださる親神様のご厚恩にお礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、いかなる困難な状況下にあっても、教祖のひながたを手本に、銘々の信仰信念を一層高めるとともに、多くの人に教えを伝え広め、おたすけに積極的に取り組み、陽気ぐらしの輪が広がるようつとめさせていただく決心でございます」と奏上された。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
教祖殿前の紅梅がほころび、春の訪れを感じる暖かさに包まれたこの日の親里。神苑一帯に穏やかな陽光が降り注ぐなか、参拝者は心一つに「みかぐらうた」を唱和した。
おつとめの後、喜多秀和・本部員が神殿講話に立った。
喜多本部員は、教祖のひながたから「陽気と勇み」を学んでみたいと前置きしたうえで、2年にわたる新型コロナウイルスの蔓延がもたらした影響を振り返った。
そのうえで、親神様はどんな状況においても陽気ぐらしをさせたいと思召されていると強調。いまこそようぼくは、教えていただいたことの実践に、思いきって踏み出すチャンスだと話した。
続いて、教祖の50年のひながたについて話を進めた。
その中で、ひながたを顧みれば、貧のどん底に落ち切られたことや、留置投獄を余儀なくされた御苦労が目につくとして、その厳しさゆえか、自らたどることに躊躇してしまいがちだと指摘。「御苦労の連続ではあったが、その内面に目を向けると、いつも明るく勇んでおられたことに気づくはず」と述べた。
この後、『稿本天理教教祖伝』と同『逸話篇』をひもときながら、教祖のひながたを通して感じる「隔て心のない大らかな心」や「温かさ」について語った。
最後に喜多本部員は、ひながたを身に行うことで「なるほどの人」に近づいていけるとして、教祖の親心あふれるひながたを知識として知っているだけにとどめず、日常の中で実践しようと呼びかけ、話を締めくくった。