天理教校卒業式 – おつとめ衣での門出
将来の道の中核を担う人材を育成する天理教校(久保善平校長)は3月9日、真柱様、大亮様ご臨席のもと、おやさとやかた東右第1棟4階講堂で卒業式を挙行した。今年度の卒業生は本科研究課程7人、同実践課程16人、専修科54人の計77人。おつとめ衣姿で出席した。
会場の人数制限など感染症対策を講じて執り行われた式典では、遥拝に続き、久保校長が本科研究課程、同実践課程、専修科の代表に卒業証書を手渡した。
あいさつに立たれた真柱様は、まず卒業生一同に、お祝いの言葉を贈られた。
続いて、陽気ぐらしする姿を見て共に楽しみたいとの思召から造られた人間が、実際はなかなか陽気ぐらしができない原因について、「一人ひとりが自由に使うことが許されている心、その心の使い方が誤っているがゆえに、さまざまな問題が起こってくる」と指摘。卒業生は、その心をいかに使えば陽気ぐらしができる人に育つことができるのかを教わってきたとして、「陽気ぐらしのできる人、すなわち思召に応えられるような人になる努力を、これから続けていくことが大切」と諭された。
そのうえで、自分を向上させ育てるには、まず思召によって心を治めなければならないと強調。いろいろな出来事に出合ったときに、親神様は何を私たちに仰せられているのかと成ってくる理を思案して、反省すべきは反省し、心を入れ替え、また新たな気持ちで実行していく。そうして、陽気ぐらしの世の中をつくり上げるためのようぼくになれるように、その若さをもって頑張っていただきたい、と期待を寄せられた。
最後に真柱様は、これから先に進む環境は、いまの環境とは違ったものであり、「しっかりと己の信仰を見つめて、道を失わずに通っていってくれることを願う」と述べられた。
これに先立つ訓辞では、久保校長が同校のモットーである「求道と伏せ込み」に言及。自ら道を求めるからこそ、頑張ろうという意欲も湧き、伏せ込むからこそ、芽生えを見せていただけるとして、「これからも道を通る限り忘れることのないように、常に心がけてもらいたい」と話した。
このほか式では、本科研究課程の卒業生代表が「謝辞」。続いて同実践課程と専修科の代表が「誓いの言葉」を述べた。
◇
式後、うららかな陽気のなか、卒業生たちは本部神殿へお礼参拝に向かった。