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雨も日照りもありがたい


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ジメジメした梅雨。「いいかげん、やんでほしいなあ」と思うこともしばしば。ありがたくない雨と思うことさえあります。そして、やがて来る夏の日差しも「なんて暑さだ」と、ありがたくないと思うことがあります。

ところで「ありがたし」とは「有り難し」、つまり、めったにないものというのが元々の意味でした。『枕草子』には「ありがたきもの」として、「舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君」が最初に登場し、「今も昔も」と思わず苦笑してしまいます。

梅雨にめったにないものといえば陽の恵み。逆に、真夏にめったにないものといえば涼しい日々でしょうか。なるほど、どちらも「有り難い」ものです。しかし、農家にとっては、梅雨にしっかり雨が降らないと、田植え後の稲の生育に支障を来しますし、夏に日照りが続かないと実入りに影響が出ます。

雨もありがたい。日照りもありがたい。自然の恵みすべてがありがたい。そういう心で毎日を過ごしたいものです。

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