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一手一つのチームめざす天理高校野球部監督 中村良二さん – ヒューマンてんり人


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昭和61年、天理高校野球部の主将として「全国高校野球選手権大会」に出場し、悲願の初優勝を成し遂げた。その後、プロ野球選手を経て指導者の道へ進み、平成27年、恩師である橋本武徳監督の後を継いで母校の監督に就任した。

その指導方法も、選手の自主性を重んじる“橋本流”を受け継いでいる。

昨年夏の県大会決勝でのこと。選手たちは、新型コロナの影響で主力選手を欠いた相手チームの事情に配慮し、ゲームセット直後、マウンドに集まって歓喜することなく、すぐに整列した。多くのメディアが報じたこの自発的な心づかいに、選手の成長を感じて涙した。

目指すのは、能力も性格も異なるメンバーが、各自の持ち味を生かしながら同じ目標に向かって心を一つにする、「一手一つ」の教えを体現したチームづくり。

「高校球児の夢は“甲子園での日本一”。選手それぞれが力を発揮し、その力を一つに合わせられるように支えて、夢を叶えさせたい。すべての選手が一手一つに、一生懸命に努力できる環境を整えてやりたい」


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