たすけ合いの心で被災地へ駆けつけ 災害救援ひのきしん隊 – 互い立て合いたすけあい
日本で頻繁に発生する地震や津波、台風、豪雨などの被災地に、迅速に駆けつけ、救援活動に汗を流す青いヘルメットの一団がある。
「天理教災害救援ひのきしん隊」(略称:災救隊)は、約4千人の隊員を擁する全国規模の災害救援組織。いざというときに備えて定期的に訓練を重ね、災害の規模に応じて各地の隊が協力し合える体制を整えている。平成7年の「阪神・淡路大震災」には全国各地から延べ2万人、同23年の「東日本大震災」には約3万1千人が出動した。
作業用の重機や車両をはじめ、衣食住に関わる生活資材なども自前で準備し、被災地に迷惑をかけない“自己完結型”の救援活動を原則とする。被災地の自治体と連携し、近年は一般ボランティア受け入れなどのコーディネーター役を務めることもある。
隊員たちを被災地へ駆り立てるのは、天理教の教えに基づくたすけ合いの心。難儀する人々に寄り添う真心と、「ありがとうございました!」と一礼して現場を後にする姿が、被災地の人々に勇気と元気を与えている。