「ちょうどいい」ご守護を頂く – 視点
2023・7/19号を見る
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今年の梅雨も荒れ模様だ。猛暑日の地域がある一方で、活発な梅雨前線により集中的に継続して激しい雨が降り、筆者の住む九州北部でも浸水被害や土砂崩れが相次いでいる。
近年「線状降水帯」という気象用語をよく耳にする。平成26(2014)年8月に広島で起きた豪雨災害以降、顕著な大雨に関する気象情報として、この言葉を用いて特に注意喚起をするようになった。
線状降水帯が発生する主な原因とされるのが温暖化である。日本から遠く南方の海水温が上昇し、雲が吸い上げる水蒸気量の増加によって、日本列島に局所的な大雨がもたらされる。以前から、地球温暖化の影響で局所的に大雨が降ったり、台風が強度化したりすることは指摘されてきた。ところが、温暖化対策への世界各国の足並みは揃わず、将来への見通しも不確かな現状では、深刻な被害が毎年どこかで起こることは避けられそうにない。
線状降水帯発生の予測は難しいという。その理由の一つに、海上からどれくらいの水蒸気量が吸い上げられ、梅雨前線に流れ込んだのかが正確に分からないということがある。気象庁は大学や研究機関と連携し、線状降水帯のメカニズム解明のために、スーパーコンピューター「富岳」を活用した数値予報技術の開発に努めている。
最新の技術と知見をもってしても、いつどこで、どれくらい降雨があるのかを正確に把握できない。被害の予測が立たず、財産や人命を守りきれないのが現状だ。
雨が一度にたくさん降ると困る、しかし全く降らないと渇水になり、給水制限や農業などへの影響は大きい。人間は、いつも「ちょうどいい」ご守護を求める。ちょうどいいご守護を頂くためには、まず、いつも当たり前のように頂いているご守護に感謝することはもとよりだが、ちょうどいいご守護を頂けるような日々の心づかいとともに、親神様・教祖が最もお喜びくださる、人をたすける行いを常に心がけたいと思う。
梅雨明けを控え、もって自らの戒めとしたい。
(早渕)