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天理高校柔道部OGの新添左季選手(27歳・自衛隊所属・土佐分教会ようぼく)は、先ごろ開かれた全日本柔道連盟の強化委員会の席上、来年フランスで開催されるパリオリンピック柔道女子70キロ級の日本代表に内定した。天理柔道会出身のオリンピック女子代表選手は初。
6歳のとき、2歳上の兄の影響で柔道を始めた。天理中学校から天理高校へ進み、高校時代には1年時から全国大会に出場した。
その後、柔道女子の強豪・山梨学院大学で研鑽を積み、現在は自衛隊に所属。「グランドスラム」や「柔道ワールドマスターズ」などで優勝を重ねてきた。
このたび全日本柔道連盟は、オリンピックまでの十分な準備期間の確保を目的に、早期の代表内定制度を採用。国内外の大会実績などを総合的に考慮したうえで、2番手以下の候補選手と明らかな差があると判断された選手については、強化委員会で審議される。
新添選手の代表内定は、今年5月の「世界柔道選手権大会」初優勝をはじめ、この1年間の国際大会で安定した好成績を収めてきたことが評価されたもの。
新添選手は、内定発表後のインタビューで「1年以上の準備期間があるので、大事に使って、万全の状態で本番を迎えられるようにしたい」と話した。また女子70キロ級は、日本勢が2大会連続で金メダルを獲得していることについて「あまり思い詰めず、自分のペースでやっていく」と述べるとともに、「世界選手権で見えた課題を修正しつつ、技の決めの部分を磨いて、練習のときから隙を見せない柔道をしていきたい」と、パリ五輪への抱負を語った。