第2回「末代へと続く道」- 輪読会「いつもの暮らしに『諭達』の心を」
2023・7/19号を見る
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第17期読者モニターアンケート企画
「諭達第四号」のお言葉をもとに、読者モニターたちが自身の体験や考え方を交えながら、三年千日の歩み方について語り合う紙上輪読会。第2回のテーマは「末代へと続く道」。「諭達」の中で「信仰を受け継ぎ、親から子、子から孫へと引き継いでいく一歩一歩の積み重ねが、末代へと続く道となるのである」と示されるように、ようぼくは教祖のひながたを心の頼りとして教えを実践し、次の代にもしっかりと信仰をつないでいくよう促されている。そこで今回は「末代へと続く道」にまつわる読者モニターのエピソードを寄せてもらった。
人生の節目におぢばへ帰る
松村純さん(49歳・博門分教会長・福岡県北九州市)
子供に信仰を伝えることは、一筋縄ではいかない。しかし、そのときは疎ましく思われ、なかなか理解されなくても、伝え続けることが重要だと思う。
私自身、子供に信仰を伝える際に意識しているのは、「人生の節目」を大切にすること。進級、卒業、入学など新しい環境へ進むタイミングでは、期待や不安がつきもの。そうした機会に、子供と一緒におぢばへ帰ることを心がけている。
今春、地元の高校を卒業した長男は、卒業目前に「学生生徒修養会・高校卒業生コース」を受講した。幼いころから節目のたびにおぢばへ帰り、「こどもおぢばがえり」にも毎年帰参してきたからこそ、高校最後の学修を受講しようと思ったのだろう。おぢばで学んだ経験は、長男にとって将来の財産になったと思う。
これからも「諭達」を指針に、自身の成人に努めることはもちろん、教祖にお喜びいただくために、親から子、子から孫へと信仰を引き継ぐ使命を果たしていきたい。
祖父母が担う役割は大きい
川島君子さん(79歳・龍分教会ようぼく・神奈川県横須賀市)
幼少のころ、大好きな祖父の寝床に入り、十全の守護を一緒に諳んじていました。親神様のご守護の説き分けが、私をあやす“子守歌”のようになっていたと思います。
その後、助産師学校へ通い、胎児が発達していく過程を学ぶ中で、祖父から教わった十全の守護の世界に思いが至り、出産にまつわるご守護の尊さを強く感じました。
祖父が“子守歌”のようにして十全の守護の説き分けを伝えてくれたからこそ、助産師を志したタイミングで、お道の信仰者としての自覚を高めることができたように思います。
子供が信仰の大切さに気づくタイミングはさまざまだと思いますが、幼少から教えを伝えていくうえで、“じいじ・ばあば”が担う役割は大きいことを実感しています。孫を持つようぼくとして、折にふれ教えを伝えていきたいと思います。
亡き祖父の信仰姿勢を胸に
千野裕太郎さん(32歳・此髙分教会ようぼく・京都府長岡京市)
教祖140年祭へ向かう三年千日のさなか、母に身上を見せられたこともあって、所属教会の月次祭参拝を欠かさないことを心に定めた。仕事が忙しい中ではあるが、月に一度、必ず教会へ足を運ぶ中で、心が温かくなり、勇んで仕事に励むことができている。
この心定めの背景には、亡き祖父から受け継がれる信仰姿勢が、心の奥に根づいていることが大きいと思う。祖父は何事に対しても感謝の気持ちを忘れず、所属教会への日参や大教会の御用を欠かさなかった。かしもの・かりものの教えを胸に歩んだ祖父と同様に、母も報恩感謝の行いを常に意識している。
このたびの母の身上を通じて、私たち夫婦も祖父から受け継がれる信仰姿勢を胸に日々を過ごし、子供へつないでいく決意を新たにした。
これからも祖父や母のように、親神様・教祖にお喜びいただける通り方を心がけていきたい。
受け継がれる確固たる信念
古川真由美さん(54歳・大野分教会教人・鹿児島県霧島市)
以前、本部海外部で勤務していた際に、同部主催のおやさと練成会のスタッフを数年務め、台湾からの受講生の世話取りを担当しました。
受講生の大半が、幼少から「こどもおぢばがえり」に帰参していました。現地では少年会活動に力を入れており、少年会員を終えると、おやさと練成会を受講し、さらに天理教語学院や天理大学へ留学する。卒業後、台湾へ戻ると、今度は育成者として少年会や学生会の活動に携わっていくケースが少なくありません。
海外の道の子弟育成に関わる中で感じたのは、海を越え、若者をおぢばへ送り出す教友の一人ひとりが、「信仰を末代へ受け継ぐ」という強い思いを持っていることです。
国々所々で道の信仰が受け継がれていくのは、おぢばを慕う現地の教友の確固たる信念があるから――。次の世代へ信仰をつなげていくうえで、大切なことを学ばせていただきました。
家族そろってのおつとめから
三宅美穂子さん(72歳・玉美分教会長夫人・岡山県玉野市)
夏の「こどもおぢばがえり」に子供と共に帰参し、約40年間、欠かさずおぢば帰りを続けてきました。
その中で何より有り難いと思うことは、教えにふれながら育った子供たちが大人になったいま、各家庭でおつとめを勤め、親神様に心をつないでいることです。
おつとめを勤めることは、親神様のご守護に感謝する心を養うとともに、教祖とおぢばを慕いながら日々を過ごすことにつながります。家族そろっておつとめを勤めることは、末代へ信仰を伝えていく第一歩になると思うのです。
また、育成する立場にある者の信仰姿勢が何より大事だと実感しています。いつも陽気づくめの心で、どんな中も喜び勇んで通る姿を子供たちの心に映していけるよう、これからも努めたいと思います。
地域の教友にも支えてもらい
小長谷啓太さん(46歳・華越一分教会ようぼく・名古屋市)
所属教会から遠く離れて暮らすなか、何げない生活を通じて子供に信仰の有り難さを感じさせているつもりだが、教えが伝わっているか時折、不安になる。
そんななか、子供がお道の教えに耳を傾けているのは、地域の教友の方々のおかげだとつくづく思う。自宅近くにある教会を探し、地域の教会に参拝させていただいたことや、子供が地域の大教会の鼓笛隊で長年お世話になっていることなど、有り難いご縁を頂いた。
もちろん、所属教会の月次祭に参拝した際には、教会長さんをはじめ信者の皆さんがいつも温かく迎えてくださる。所属教会の皆さんや地域の方々に支えられたおかげで、子供が信仰にふれながら成長することができたと思っている。
教祖140年祭へ向かういま、あらためて家庭の中で教えを伝えることを心がけつつ、これからも教会とのつながりを大切にしていきたい。
みんなのイチオシ
5月24日号から6月21日号までの天理時報の中から、読者の関心が高かった“イチオシ記事”について、寄せられた感想を紹介する。
「ハルのゆく道」その先の栄光 チームを日本一に導いた天理育ちの主将(6月7日号4・5面)
常にチームのことを考えてきた、立川理道選手の、これまでの努力が報われたシーズンだったのではないか。一ファンとして、次のシーズンも「天理ラグビー」の素晴らしさを広めてほしいと思う。(50代男性)
これまで積み重ねてきた実績もさることながら、優勝を決めた直後も真っ先にレフェリーに挨拶したという話に、立川選手が天理ラグビーで培ったお道の心が現れていると感じました。(70代女性)
親里管内の学校で培われた「感謝」と「恩返し」の精神が感じられる特集記事で感慨深かった。教祖140年祭へ向かう三年千日を歩む中で、立川選手が日本一に至るまでの軌跡をたどることができて、自分自身も大きなエールをもらったような気持ちになった。(40代男性)