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たすけ合いは同時に起きている


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「人」という字は人が人を支える姿。そういう例えを、よく耳にします。短い棒が倒れそうな長い棒を支えている。なるほど、社会はこうした支え合いで成り立っているというのです。分かりやすいお話です。

でも、あるとき思いました。「一生懸命に支えているように見える短い棒も、実は長い棒に支えられているのではないか」

確かに、長い棒が程良くもたれかかっているおかげで、短い棒も倒れずに済んでいます。

これに似た姿は、ボランティアの現場などでも見ることができます。悩みを抱えている人や、学校に行けない子供が、ボランティアから帰ると元気になるという話は珍しくありません。支援しているはずの人が、その現場から元気をもらっているのです。誰かの役に立つということが、どれだけ人を元気にするかが分かります。

たすけているつもりが、たすけられている。たすけ合いは同時に起きているのですね。

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