「公開教学講座」スタート – 天理大おやさと研究所
オンラインで『逸話篇』に学ぶ
天理大学おやさと研究所(永尾教昭所長)は現在、「2022年度公開教学講座信仰に生きる『逸話篇』に学ぶ(8)」をオンラインで開催している。5月1日に配信が始まった第1回は、永尾所長が151「をびや許し」をテーマに講演した。
同講座は、逸話篇における教祖の逸話を手がかりに、お道の信仰世界の一端を明らかにするもの。
永尾所長は講演の中で、嘉永7年を始まりとする「をびや許し」の変遷を振り返った。そのうえで、逸話の場面である明治17年には、願い出る人が相当数あったのではないかとして、をびや許しは、教祖が直接息をかける形から御供を渡す形へ移っていったのだと思う、と持論を述べた。
この後、教祖がお産を重視された背景をめぐって、「をびや許しは当時蔑視されていた女性を救済するための一つの象徴的な手段だったのではないか」と指摘。逸話にある「高枕」や「腹帯」など、お産にまつわる昔ながらの迷信を否定することによって、妊婦の不安を取り除かれたのだと思う、と語った。
最後に、永尾所長は「近代科学や医学が発達したいま、をびや許しの素晴らしさを、あらためて胸に治め、妊娠の際は夫婦そろってをびや許しを頂くことが大切」と話した。
下記URLから2022年度公開教学講座の動画を見ることができます。
https://www.tenri-u.ac.jp/oyaken/