タイの教友と心を合わせて
野口信也(タイ出張所長・58歳・タイ)
このたびの「諭達第四号」で最も心したいと感じたことは、「全教の心を一つにしたい」というお言葉です。前回の年祭活動もタイ出張所長としてつとめましたが、そのときは自身の心定めを達成することにのみ心を奪われ、「タイの方々と共に」という大切な点を忘れていたように思います。
そこで、目標を定めるため、タイ国内の主立った方々と相談し、「ご守護に感謝し、一日一日を大切に喜んで通る」「身近なところから、にをいがけ・おたすけの実践」「お道の教えを次世代へつなぐ」の3点を目標に掲げました。
そして、2022年12月のタイ出張所の月次祭に参拝された方々と、今年実施された諭達の講習会に出席された方々には、一日も早い実動を促すため、「心定めシート」を作成し配布しました。このシートには、自身の心定めに加えて、現在抱えている問題、そして3年の間に頂戴したご守護を記載する欄を設けました。願い事が成就してから約束を実行するというタイの方がよく行う順序ではなく、まず親神様・教祖とのお約束を実行することで大きなご守護を頂戴できることをお伝えし、それを実感していただくための一助としました。
また、タイ出張所のお願いづとめとして毎日、座りづとめと十二下りを勤めており、開始時刻をLINEで信者さんに連絡するようにしています。信者さんには、ご自身や身近な方々の身上や事情をいつでも報告してもらい、共にお願いするようにしています。
信仰を次世代へ伝えていくための要は、やはり自身の通り方を映していくことにあると考えています。そこでいま一度、教祖のひながたを学び、共にたどることができるよう、教祖伝の勉強会を開始しました。
また、私自身の心定めとしても、「教祖ならどうなさるか」ということを常に心に置いて実践したいと思い、道で出会う方々と笑顔であいさつすることや、日常のごみ拾いひのきしん、また、タイの高校へ日本語を教えに行く機会もできたので、授業の前に教室の掃除をしたり、生徒たちの机を整理整頓したりすることを心がけています。
年祭活動を開始して以降、タイ布教に関わる方々に身上などの大変大きな節をお見せいただいています。親神様・教祖の思召をしっかり思案し、親心にお応えできるよう、タイの方々と心を一つにして、懸命に通らせていただきたいと思います。