企画特集 春目前 “花の名所”親里の見どころ巡り
2024・2/14号を見る
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立春を迎えた親里に間もなく花の季節が到来――。教祖殿前の紅梅の蕾がほころび始め、春が一歩また一歩と近づく時季を迎えた。梅に続き、3月初旬からはサクラが次々と開花していく。ここ親里は、知る人ぞ知る“花の名所”。この企画特集では「道友社フォトブック3 おやさと花だより 春」をもとに、親里に咲く梅とサクラを一挙紹介する。
教祖殿前の紅梅
■2月初旬~3月初旬・地図1
教祖殿前には7本の紅梅が植えられており、その最も古い木は、明治24年に平野楢蔵・郡山大教会初代会長らによって献納されたもの。移植の際に出しにくい場所にあった木の株を二つに分け、それを再び一つにして植え替えたと伝えられている。
北庭の梅林
■2月初旬~3月初旬・地図2
「記念建物」の西側に広がる、白梅と紅梅による40本ほどの梅林。もとは親里の各詰所などに植えられていたが、敷地内に駐車場を新設することなどから、営繕部造園課が各所の梅の木を引き取り、北庭へ移植した。
シダレザクラ
■3月下旬・地図3
別席場前広場の3本のシダレザクラは、親里の“サクラの顔”。東北有数のサクラの名所である秋田県角館の教会長から、昭和30年代に苗木の状態で献納されたものを営繕部造園課員が畑で丹精し、のちに移し替えた。丸太と竹で組まれた支柱で枝を支えることで、ボリュームのある見事な大木に成長した。7年前には『天理いきいき通信』に携わる人気写真家・藤浪秀明さんが撮影した、シダレザクラを雨天後の水溜まりに反射させた“サクラボール”の写真が話題となり、天理の町が「知る人ぞ知るサクラの名所」として広く知られるようになった。
アタミザクラ
■3月初旬~下旬・地図4
東筋北側の塀沿いにあるサクラ並木。昭和56年、中山善衞・三代真柱様に友人が苗木を贈ったのが始まり。いまでは「奈良県で最初に咲くサクラの名所」として知られている。
エドヒガンザクラ
■3月中旬・地図5
別席場から東礼拝場へ至る途中の東参道にある低木のサクラ。山梨県北杜市の北巨摩分教会前に咲いていたサクラを株分けしてお供えされたもの。“長寿の木”として知られ、最長で樹齢2000年を超えるという。
プリンセス雅
■3月下旬・地図6
西礼拝場前にある西参道の障害者用スロープ沿いに植えられている。皇太子妃雅子様のご成婚を記念して名づけられた品種で、平成10年ごろお供えされた。花は一重の濃いピンクで、サイズが大きく、その重さでうつむき加減に咲く姿は上品で美しい。
八重ザクラ
■4月中旬・地図7
親里で最も遅咲きの品種。教祖100年祭に向けて教友からお供えされたもので、おやさとやかた東右第4棟西側の道路沿い斜面などに植えられている。長く咲く年は、本部4月月次祭ごろまで“名残のサクラ”が見られることも。
サクラのおすすめビューポイント
布留川河川敷
■3月下旬~4月初旬・地図8
真南通り西側の布留川の川岸では、3月下旬からソメイヨシノ、ベニシダレザクラ、陽光ザクラなど5種類の紅白のサクラ数十本が一斉に開花する。これは、全国各地からお供えされた苗木が、約40年前から営繕部造園課員の手で少しずつ植えられてきたもの。真南通り西側の陸橋から見える、何段にも連なる満開の花々が、辺り一面を埋め尽くすさまは圧巻。
2023年の親里の梅と、サクラの動画をご覧いただけます。