豪雪地帯で冬季訓練 – 災害救援ひのきしん隊
2024・3/6号を見る
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今冬、連日の大雪に見舞われた北海道では、各地の災害救援ひのきしん隊(=災救隊)が救援活動を兼ねた訓練を実施。ここでは空知、南空知、天龍の各支部隊が行った冬季訓練の様子を紹介する。
社協と連携し民家へ – 空知支部隊
災救隊空知支部隊(眞鍋顕成隊長)は1月28、29の両日、「冬季平時訓練」を実施。延べ73人の隊員が、9件の現場で除雪作業を行った。
同支部では、30年以上前から除雪訓練を継続。今年は、管内施設の除雪に加え、月形町と浦臼町の各社会福祉協議会(=社協)と連携し、要請のあった民家で実地に訓練した。
初日は月形町の樺戸分教会、二日目は浦臼町の月浦分教会を宿営地として、それぞれ高齢者住宅の除雪や信者宅の雪下ろしに従事。隊員たちは、ロータリー除雪機やスノーダンプなどを使って効率良く除雪を進めた。
眞鍋隊長(49歳・大夕張分教会長)は「これからも社会福祉協議会と連携して、報恩感謝の心でひのきしんに努めたい」と話した。
(北海道・伊藤社友情報提供)
4年ぶりの宿泊訓練 – 南空知支部隊
災救隊南空知支部隊(富山知一隊長)は1月29、30の両日、「冬季訓練」を実施。延べ44人が参加した。
同隊の宿泊訓練は4年ぶり。三笠市社協と連携し、要請のあった独居老人宅の除雪作業に当たった。
富山隊長(43歳・栗山分教会長)は、「久々の泊まり込みの訓練を通して、隊員の親睦も深められた。地域の人々からの信頼感が高まるよう、これからも救援活動に力を尽くしたい」と述べた。
(北海道・岩佐社友情報提供)
独居老人宅などで作業 – 天龍支部隊
災救隊天龍支部隊(佐藤靖幸隊長)は2月19日に「冬季訓練」を実施。6人が参加した。
5年前に立ち上げた「ひのきしんクラブ」の名称で、深川市の“介護支援サポーター”としても活動している同隊。以来、市の社協の要請で、地域の住宅の除雪作業を引き受けるようになった。
当日は、2軒の独居老人宅と3軒の信者宅で除雪に励んだ。
佐藤隊長(65歳・北萠分教会長)は、「地域のボランティアの数が年々減少していることもあり、除雪をさせてもらうと住民の皆さんに大変喜んでもらえる。これからも一人でも多く隊員を募って訓練を続け、地域とのつながりを保っていきたい」と語った。