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“一冊でも多く本を届けたい”との思いで 天理教点字文庫 – 互い立て合いたすけあい


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「天理教点字文庫」は、点字・録音図書の製作、貸し出しなどを行う視覚障害者のための図書館で、天理教教会本部が運営している。

現在、点字図書が約1万8千冊、録音図書が約1万1千巻、デイジー図書(国際規格のデジタル録音図書)が約3千700枚収蔵されており、活字での読書が困難な人であれば誰でも利用できる。

天理教の点訳活動は昭和24年に始まる。その後「点字研究室」および「音訳研究室」が設置され、昭和46年、両部門の活動を統合した天理教点字文庫が開設された。以来、半世紀、「視覚に障害のある人に一冊でも多くの本を届けたい」との思いで、地道な活動が続けられてきた。

長年にわたり音訳活動に携わってきた土田美奈子さん(80歳)は、「読書好きの私にとって、好きなことで人に喜んでもらえる音訳は、自分の楽しみでもあります」と話す。

天理教点字文庫では、点訳者・音訳者の養成講習会を毎年開いており、通信教育による指導や、オンラインでの講習も行っている。

問い合わせは天理教点字文庫(電話0743-63-6162)まで。


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