障害に苦しむ人に寄り添う脳機能の専門医 永吉美砂子さん – ヒューマンてんり人
脳機能の専門医として、長年にわたり身体障害や高次脳機能障害、発達障害がある人の診療・リハビリテーションを行ってきた。平成28年に「福岡県障がい者リハビリテーションセンター」のセンター長に就いて以降、利用者の能力や目標に合わせた社会復帰をサポートする、独自の「リハビリテーションプログラム」の導入などに手腕を発揮。障害のある人が「できることがたくさんある」と感じて、社会復帰する姿を数多く見てきたという。
医療の第一線に立つなか、天理教の教えをもとに心と体についての考察を重ね、心の入れ替えによって、脳から身体に発せられる命令も変化する可能性があるのでは、と考えるようになった。そして、心と脳の関係を研究することが、自分に与えられた使命と思うようにも。
この春からは、急性期病院と在宅療養との〝懸け橋〟の役割を担う、地域の病院に勤めている。
「これからも医療と信仰の両面から、障害に苦しむ人たちに寄り添い、目の前の困難の中にも“幸せの種”が隠れていることに気づいてもらいたい。そして、その気づきを喜びに変えるお手伝いをしていきたい」