天理時報オンライン

誰かを幸せにする その志を持って夢に


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兎追いし彼の山、小鮒釣りし彼の川――。唱歌「ふるさと」の冒頭です。

大正3年の発表から110年、日本人に“好きな歌”を問えば、必ず上位にランクインする名曲です。豊かな自然を描写した歌詞とともに、郷愁を誘うメロディーが心に沁みます。

夢を抱いて故郷を後にする人々。誰しも夢を叶えることが人生の目標です。しかし歌詞の3番では「志を果たして、いつの日にか帰らん」と歌います。

夢を持つことは大切ですが、それ以上に大切なのは「志」を持つこと。志とは、その夢をなぜ持ち続けるのかという強い動機のようなものでしょう。自分の夢を叶えることで、どこかの誰かを幸せにする。その心持ちが志なのだと思います。

「夢が叶って良かった」で終わるのではなく、その後に故郷へ帰って、志を果たさせてくれた父母や自然に感謝を捧げたいと願う。唱歌「ふるさと」が人々の心を惹きつけてやまない所以ではないでしょうか。

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