独自の取り組みで教えを伝え広めて 第10回 国内外でにをいがけ – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを
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教祖140年祭へ向かう三年千日活動が間もなく折り返しを迎えるなか、国の内外を問わず、一人でも多くの人に教えを伝え広めようと、各地でさまざまな実動が行われている。ここでは、東京都心部の駅前で英語による路傍講演に取り組んでいる埼玉教区川口支部と、フランス・パリ市内の観光名所をはっぴ姿で巡回したヨーロッパ青年会パリ地区青年会の活動を紹介する。
外国人観光客に英語で路傍講演
埼玉教区川口支部
「Hello, I would like to take this opportunity to talk about God the Parent(こんにちは、ただいまからこの場所をお借りして、神様のお話をさせていただきます)」
5月19日午後1時すぎ。東京都品川区のJR五反田駅前で、埼玉教区川口支部(坂口祥彦支部長)の教友たちが英語で路傍講演を行っていた。
これは、管内の教友有志による「神名流しの会」の活動。三年千日がスタートした昨年1月から、JR山手線を毎月1駅ずつ巡り、駅周辺で神名流しや路傍講演などを続けている。
同会の発足は二十数年前、福島房枝さん(64歳・瑞玉分教会長夫人・埼玉県川口市)と妹の竹内志の美さん(62歳・上平野分教会長夫人・埼玉県蓮田市)が、自主的に戸別訪問を始めたことがきっかけ。やがて共に実動する教友が増え、毎月の定例活動として定着。教祖130年祭に向けては、「神名流しの会」と銘打ち、JR山手線の各駅で神名流しやリーフレット配りなどに取り組んだ。
その後、実施場所を変えて神名流しやごみ拾いを続けるなか、昨年1月、山手線での活動を再開。第1回はJR田端駅で、神名流しとフリップを用いての路傍講演を行った。コロナ禍を経て外国人観光客が増加してからは、教友の協力を得て英訳した講演台本を作成。昨年9月から英語による路傍講演に挑戦している。
雨天となったこの日、駅前に4人の教友が参集。「よろづよ八首」を奉唱した後、フリップを手に、道行く人々に日本語と英語で「かしもの・かりもの」の教えについて語りかけた。
福島さんに誘われて活動に参加するようになった高橋まさみさん(54歳・津東分教会教人・川口市)は現在、率先して英語の路傍講演に臨んでいる。「一人だと気恥ずかしくて、なかなか一歩を踏み出せないが、支部の人たちと共に街頭に立つことで、勇んで実動できる。今後も継続するとともに、身近な人へのにをいがけにも力を入れていきたい」と意気込む。
福島さんは「英語による路傍講演に、海外の人たちが反応してくれることが少なくない。親神様・教祖にお喜びいただけるよう、これからも共にたすけ合い、喜びを分かち合って、一人でも多くの人に教えを伝えたい」と語った。
はっぴ姿でパリ市内を巡回
ヨーロッパ青年会パリ地区青年会
ヨーロッパ青年会(竹内ルイス幸仁委員長)のパリ地区青年会(松川嘉宏レオ委員長)は4月20日、「パリ名所巡りハッピ団参 小寒様の十三峠越えにちなんで」と銘打った行事を実施。管内の青年会員ら15人が参加した。
これは、はっぴを着用してフランス・パリ市内の観光名所を巡り、十三峠越え(近鉄瓢箪山駅からおぢばまで)とほぼ同距離の31キロの道のりを歩くというもの。
2023年、長谷川善久・ヨーロッパ出張所長(56歳)から、教祖の末女・こかん様の十三峠越えの話を聞いた松川委員長(21歳・内子分教会内子パリ布教所ようぼく)が、パリ地区青年会のメンバーと話し合い、その足跡をたどりたいと、市内の観光名所を回ってヨーロッパ出張所までのコースを歩く行事を企画。さらに、現地では公共の場での布教活動に制約があるなか、少しでもにをいがけにつながるようにと、はっぴ姿で歩くことを決めた。
当日午前9時半、エッフェル塔近くのビル・アケム駅前に集合した参加者は、おぢば遙拝後、出発。凱旋門やコンコルド広場、サン・マルタン運河、パンテオン神殿などを巡り、約8時間半かけてヨーロッパ出張所に戻った。
松川委員長は「こかん様の姿を思い、仲間と共に、はっぴ姿で街中を歩いたことで勇み心が湧き、会員同士の絆を強めることができた。今回の活動が、少しでもにをいがけにつながればうれしい」と話した。