ジブリ映画と邪馬台国候補地 – 山の辺の道 心の景
アニメ映画の巨匠・宮崎駿監督が率いる「スタジオジブリ」のある作品に、『纏向遺跡』という題名の本がさりげなく登場する場面がある。長年、ヤマト王権の中心地、邪馬台国の候補地と目されてきた遺跡だ。
平成21年、その仮説を後押しする発見が大きなニュースとなった。東西方向に整然と並ぶ4棟の大型建物跡が発掘されたのだ。
「ひょっとして、卑弥呼の居館跡!?」
邪馬台国畿内説派の意気は高まった。しかし、九州説派は譲らない。理由は中国の史書『魏志倭人伝』の記述との整合性や、鉄器の出土例が少ないことなど、さまざま。
邪馬台国論争が終わらない一番の理由は、この時代の日本に文字史料がなく、決定的な証拠がないことにある。でも、それでいいのかもしれない。これほどロマンに満ちたテーマは、そうあるものではない。ちなみに、冒頭の映画名を知りたい人は「ジブリ」「纏向」で検索を!
(J)
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