神様はすべてご存じ?- 身近で聞いた素朴な問いにWAKUさんがお答えします
友人とのメールのやりとりのなかで、「最近あまり耳にしなくなったが、祖父がよく『お天道様が見ておられる』と言っていたのを思い出した。昔の人は、今よりずっと謙虚だったのではないかと思うけれど、天理教ではどう教えられているのか?」と尋ねられました。
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きっとお祖父さんは、いつも正直な生き方を心がけておられたのでしょう。今も変わらず見習うべき態度ですね。
私たちは、人の評価を気にすることがよくあります。それで、ここはしっかりアピールしておかないと認めてもらえない、正しく理解してもらえない……と焦ることもあります。また、悪いことでも誰にもバレなければ大丈夫……と考えてしまうことがあるかもしれません。
けれども、人の評価が正しいとは限らず、それがすべてではありません。本当のことは、すべてお天道様が、神様が、正しく知ってくださっていると信じて、心を治めることが大切だと思います。
教祖は、人間の親なる神様を表すのに「月日」という言葉を使って、親しみと恵みとを一層感じさせるように導かれました。そして、どこの誰のすることも、どんなことを言って、どう思っているかまで、月日はしっかりご覧になっていて、すべてご存じだ、と教えられています。
私たちが良いことを言っても、悪いことを思っても、そんな心づかいをそのまま受け取って、それにふさわしいご守護を下さるのです。親神様が正しい評価をされるのですから、私たちは安心して正直な生き方を目指すことができますね。
みんなが言っているから、そうしているからと、周囲の流れに合わせる場合もありますが、本当にそれが正しいかどうか、神様はどうご覧になっているだろうかと、教えに照らして思案することも忘れないようにしたいと思います。
西村和久(天理教一筋分教会長)