子供に「ありがとう」の言葉をかけていますか?
十数人の中学生が、老人ホームでボランティア実習をしました。お年寄りの話し相手になったり、ゲームの手伝いをしたりするうちに、緊張していた生徒たちの表情は和らぎ、その瞳はどんどん輝いていきました。
活動を終えた生徒たちに、きょう一番心に残ったことは何かと尋ねました。すると、ほとんどの生徒が「“ありがとう”と言ってもらえたこと」と答えたのです。
この言葉からは、生徒たちの純粋な喜びとともに、普段、感謝の言葉をかけられる機会がいかに少ないかということが読み取れます。
家事の手伝いよりも、勉強や習い事を頑張ってほしいという親が多いのかもしれません。しかし、誰かに感謝されたり喜ばれたりすると、自分もうれしい気持ちになり、それが自信につながります。そんな経験を、小さいうちからたくさんさせてやりたいものです。
「ありがとう」という言葉には、中学生の目を一斉に輝かせるほどの、大きな力が秘められているのですから。