年祭活動にあらゆるメディアの活用呼びかけ – 道友社「全国社友大会」
2024・10/16号を見る
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道友社の立教187年「全国社友大会」は9月25日、天理大学ふるさと会館で開かれ、直属および教区・支部の社友ら計224人が参加した。
席上、あいさつに立った諸井道隆道友社長は、現在の本教の広報伝道活動には二つの課題があると前置きしたうえで、教祖140年祭活動を盛り上げていくうえでの広報伝道について話を進めた。
まず道友社として、教祖140年祭活動の後半に向けて、にをいがけ活動の機運が盛り上がるよう、「全教一斉にをいがけデー」をはじめとする布教活動を『天理時報』や『みちのとも』などで積極的に取り上げていくと述べた。
さらに、「それだけでは不十分」として、天理教ホームページで公開している「お道のニュース」に言及。「各直属や教区・支部で行われる取り組みなど、『天理時報』では十分に取り上げられない教内の勇みの姿を、全国の社友の手で報道していただきたい」と求めた。
次に、メディアが多様化する中で、お道の広報伝道の役割を、どう果たしていくかという課題を指摘。30年ほど前は新聞や雑誌、テレビなどが主要メディアだったため、これらを通じての広報を充実させれば多くの人に情報を伝えられたが、近年はインターネットやSNSが普及し、これまで基幹としていた媒体で情報を流すだけでは、多くの人に届かない世の中に変わってきていると述べた。
こうした課題に対し、「紙媒体の『天理時報』はもちろんだが、環境の変化に応じてさまざまな手段での広報伝道を推進し、全世代のようぼく・信者に情報を届けていかなければならない」と強調。昨年、インターネット上で「天理時報オンライン」を新たにスタートさせたことを紹介したうえで、「天理時報オンライン」は「メディアの環境変化を見据えて立ち上げたものである」として、過去の『天理時報』『みちのとも』『天理いきいき通信』のバックナンバーを閲覧できる「定期刊行物アーカイブ」や「おやさと講演会」の音源など、有料プランに登録することで利用できる多様なコンテンツを解説した。さらに、閲覧できる画面を実際にスクリーンに映し出し、「ぜひ無料登録をして、その機能を確かめたうえで、周囲の方々に利用を勧めてくださるよう」と積極的な活用を促した。
最後に、「あらゆるメディアを活用して教理や信仰に関わる情報を共有し、全教一手一つの意識を醸成していくことが、私たち広報伝道の御用をさせていただく者の使命。紙媒体の『天理時報』の活用と購読者の増加、『天理時報オンライン』をはじめとするデジタルメディアの活用推進にお力添えを」と呼びかけた。
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この後の記念講演では、JRA(日本中央競馬会)元調教師で一般財団法人「ホースコミュニティ」代表理事を務める角居勝彦氏(鹿島大教会大輪布教所教人)が登壇。「馬をたすけ 人をたすけ そして地域をたすけ」と題して、自身の調教師時代のエピソードをはじめ、引退した競走馬のセカンドキャリアの構築やホースセラピーの取り組みなどについて話した。