地元ケーブルテレビでPR – 新連載 道を楽しむ1
コロナ禍になって以来、私たち父子の“夏の一大イベント”が一つ減ってしまった。
「こどもおぢばがえり」の団参募集に、地元の花巻ケーブルテレビを使い始めたのは平成20年のこと。同局には「市民の広場」なるコーナーがあり、さまざまな団体の関係者が自ら出演して催し物の告知をすることができた。岩手県内からの団参参加者をお与えいただこうと試行錯誤するなか、このコーナーが目に留まったのだ。
とはいえ、宗教団体の催し物が果たして許可されるのか。勝手に「無理」と決めつけていた私を、妻は叱咤激励した。ダメモトと思って手紙を出し、追って電話したところ、なんと快くOK。「だから言ったでしょ!」と言わんばかりに、したり顔の妻に心から感謝した。
このコーナーは日に4回、1週間で28回も繰り返し放送してくれる。しかも驚くことに広告費は無料!
スタジオ収録を前に、かつて広告代理店でCMを作っていた自身の経験が生きた。コメント原稿に絵コンテを差し込み、写真挿入の位置やテロップの内容などを書き込んだ独自の“編集指示書”まで作ってスタジオへ。おぢばの説明に始まり、「こどもおぢばがえり」の各種行事の案内と、利用交通のフェリーの紹介まで、写真と動画を交えた4分ほどの内容に仕上がった。
以降、東日本大震災の年を除き、毎年この「こどもおぢばがえり募集コーナー」は続いた。しかも内容は年々エスカレート。4年目からは保護者ウケを狙い、幼稚園児だった末息子を横に座らせ、しゃべりまくった。
その後も、末息子が選ぶ「こどもおぢばがえり行事ベスト3」の発表に寄せて各行事の魅力を紹介したり、おぢばのカレーの美味しさを伝えるために、温めた「天理カレー」をスタジオに持ち込んで実食したりと、好き放題やらせてもらった。
そんな私たちをいつも笑顔で迎え、対応してくれたテレビ局のスタッフには感謝しかない。10回目となるコロナ前の令和元年版は、なんと8分ほどの長尺の内容となった。
公共の電波を使って告知するイベントとなると、やはり信用度は高い。番組を見て、直接申し込む人は少なくても、お道と「こどもおぢばがえり」を広くアピールするうえでは有効な手段の一つになったと自負している。
しばらくスタジオにもご無沙汰だ。そろそろ次なるメディアの活用を考えねば。
中田祥浩 花巻分教会長