晩秋の親里で“心の修養”に励み – 写真ニュース 3ヵ月目を迎えた修養科1000期
2024・12/11号を見る
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既報の通り、修養科は2024年10月、第1000期の節目を迎えた。300人を超える老若男女の修養科生が教えを学び、ひのきしんに勤しみ、おてふりや鳴物の修練に努めるなか、12月から修養生活3カ月目を迎えている。ここでは、晩秋の親里で“心の修養”に励む修養科生の様子とともに、身上を抱えながらも勇んで“修養の日々”を送る女性の修養科生のエピソードを紹介する。
“気づき”得て成人の道を歩む
福村厚子さん
71歳・攝東分教会ようぼく・大阪市
第1000期の節目に、自身2度目となる修養科を志願した福村さん。今年9月、「大動脈瘤」の身上を早期に発見することができた。大難を小難にお連れ通りいただいたことへの感謝の気持ちを嚙み締めるさなか、5年前に「大腸がん」の身上をきっかけに志願した際の組担任である恩師から「あらためて修養科へ」と勧められた。
1度目は、抗がん剤治療を受けながら“修養の日々”を送った。クラスメートからおさづけの取り次ぎを受けるうちに容体が安定。自身も人さまのたすかりを願おうと、事情に悩むクラスメートに寄り添い、「人救けたら我が身救かる」の教えを味わった。
このたびの恩師の言葉に、「お引き寄せを感じた」という福村さん。周囲に困っている人がいれば積極的におさづけを取り次ぎ、「人救けたら我が身救かる」の教えを実践する日々を送る。
「幅広い年齢の人と生活を共にする中で、思い通りにならないことがあると、つい腹を立てていたが、授業で教祖のお言葉にふれ、自分中心の心づかいを反省した。以来、優しい言葉をかけるよう意識している」
現在も抗がん剤治療を続けるなか、修養生活を通じて、さまざまな気づきを得ているという。
「修養科は、一人ひとりの成人の度合いに応じた“気づき”を与えてくださり、成人へとお導きくださる場所だと思う。『大腸がん』や『大動脈瘤』という大きな身上を、大難を小難にお連れ通りいただいていることに日々感謝するとともに、これからも、ひのきしんや身近な人へのおたすけに努めたい」