北日本で冬季訓練 – 災救隊
2025・2/26号を見る
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除雪作業に力尽くし
今冬、強烈な寒波の影響で北日本を中心に大雪が降るなか、各地の災害救援ひのきしん隊(=災救隊)が除雪作業を主とする冬季訓練を行った。ここでは、北海道教区の空知、南空知の両支部隊と福島教区隊の実動の様子を紹介する。
社協と連携して民家へ
北海道・空知支部隊
空知支部隊(眞鍋顕成隊長)は1日、「冬季平時訓練」を実施。37人が参加した。
30年以上前から除雪訓練を継続している同隊。美唄市社会福祉協議会(=社協)との連携のもと、同市内で要請のあった民家に出動した。
当日は、同市癸巳福祉会館を宿営地として、計7軒の高齢者宅で雪下ろしや除雪作業に従事。三つの班に分かれた隊員たちは、ロータリー除雪機やスノーダンプ、雪のこぎりなどを駆使して手際よく作業を進めた。
眞鍋隊長(50歳・大夕張分教会長)は「教祖140年祭へ向かう三年千日の旬に、多くの教友が参加してくれて有り難い。これからも社協と連携を図りつつ、隊員同士のチームワークを高め、長年の伝統を引き継いでいきたい」と話した。
(北海道・伊藤社友情報提供)
地域のニーズに沿って
北海道・南空知支部隊
南空知支部隊(富山知一隊長)は1月30、31の両日、「冬季平時訓練」を実施。延べ52人が9件の現場で除雪作業に当たった。
夕張大教会に宿営地を構えた同隊。三笠市社協と連携して同市内の高齢者住宅で除雪に努めたほか、岩見沢市の岩見澤分教会で作業を実施。寒空の下、軒先などに積もった雪をスコップで取り除いた。
普段から三笠市社協と緊密な関係を築いている同隊。市が主催する行事の際には協力を要請されたり、市と同支部とのやりとりの窓口を担ったりすることもあるという。
富山隊長(44歳・栗山分教会長)は「高齢者が多い三笠市では、自分たちで除雪ができずに困っている方が少なくない。地域のニーズに沿って動くことがおたすけにつながっている。今後も一人でも多くの人を笑顔にできるよう力を尽くしたい」と語った。
(北海道・岩佐社友情報提供)
10年ぶりの大雪に対応し
福島教区隊
福島教区隊(荒井弘徳隊長)は9、10の両日、除雪ひのきしんを実施。延べ15人の隊員が参加した。
連日の大雪に見舞われた会津地方。まれに見る量の積雪だったこともあり、同隊による除雪ひのきしんは10年ぶりとなった。
初日は猪苗代町の亀ケ城分教会、2日目は会津若松市の鶴賀城分教会で作業に従事。それぞれ日帰りでひのきしんに当たった。
荒井隊長(44歳・安達分教会長)は「除雪経験の少ない隊員もいたため、安全に十分配慮して作業を進めた。この経験を生かし、今後は困っている人の声に一層耳を傾けていきたい」と話した。
(福島・関本代表社友情報提供)