“成人の旬”におぢばへ 教祖140年祭まで残り8カ月 直属教会などの団参相次ぐ
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教祖140年祭へ向かう“成人の旬”におぢばへ――。
三年千日活動“締めくくりの年”も折り返しを迎えるなか、現在、直属教会や教区による団参が相次いで実施されている。
5月24日から26日にかけて、多くの直属教会などが団参を実施。大勢のようぼく・信者が初夏の親里に帰参し、今年前半のピークとなるにぎわいを見せた。
なかでも25日には、元の直属教会の初代が戴いた講名を旗印に掲げる直属教会系の団参が相次ぎ、「斯道会」(河原町大教会から分離・陞級した直属教会の会=大教会36カ所、直属分教会1カ所)、「眞明組」(芦津大教会から分離・陞級した直属教会の会=大教会6カ所)、「天地組」(北大教会から分離・陞級した直属教会の会=大教会8カ所、直属分教会10カ所)が、別席団参や「おやさと伏せ込みひのきしん」などをそれぞれ実施した。
この日は朝から強い雨が降るなか、各教会や家族単位で帰参したようぼく・信者は、傘を差しながら本部神殿へ。参拝を終えると、別席を運んだり、回廊拭きなどのひのきしんに取り組んだりした。
午前11時すぎ、東・西の両礼拝場前に各直属教会の名称を染め抜いた幟が掲げられるなか、参拝者が続々と詰めかける。11時半からの「お願いづとめ」では、各礼拝場を大勢の参拝者が埋め尽くし、三年千日の残りの期間に一層の成人を目指すことを誓い、心をそろえておつとめを勤めた。
3日間で団参を実施した直属教会は60カ所を超え(編集部把握分)、別席者は計1,479人(うち初席者373人)に上った。
“締めくくりの年”初夏の親里にぎわう
おぢば帰りの動き 今年前半のピーク
心一つにおたすけの成果を
斯道会
「斯道会」は5月25日、「斯道会別席団参」を実施した。
2024年3月、河原町大教会から分離・陞級した各直属教会長が集う会合で「年祭活動の最後の年に、斯道会につながるお互いが心を一つにして、おたすけの成果を挙げさせていただこう」「全国各地の教友が親里に集うことで、教祖にお喜びいただこう」との声が上がり、立教188年5月と11月に「斯道会別席団参」を実施することが決まった。
その後、「斯道会別席団参事務局」(宇野美和事務局長)を立ち上げ、団参に向けて準備を進めてきた。
当日は各地から直属教会ごとに団参を実施。友人や知人をおぢばに誘った教友たちの姿で溢れた。
◇
分離教会の一つ、本島大教会(片山幹太会長・香川県丸亀市)は、別席団参の打ち出しを受け、「一人でも多くの人とおぢばへ」と積極的な参加を呼びかけた。
このたび、高校3年生の一人息子が初席を運んだ中加寿子さん(56歳・大松峰分教会ようぼく・大分市)は「所属教会の会長から声をかけられ、息子に別席を運ぶよう勧めた」という。「来年、就職を控える息子に、教祖はもちろん、教会や人さまの役に立つようぼくへと成人してもらいたい。年祭の旬に、教祖の思いに応えられるようしっかりと道を通り、職場の友人や義母を初席にお誘いできたら」と話した。
誠真実の伏せ込みひのきしん
眞明組
「眞明組」は5月25、26の両日、「眞明組おやさと伏せ込みひのきしん」を実施。大勢のようぼく・信者らが帰参し、境内地と豊田山墓地の清掃ひのきしんに汗を流した。
2024年10月、「年祭活動3年目に眞明組としての動きを」と声が上がり、芦津大教会をはじめ複数の大教会が年祭活動の方針に「ぢばへの伏せ込み」を掲げていたことから、眞明組として親里でのひのきしんを、5月と10月に実施することを申し合わせた。
25日、豊田山墓地に参集した一同は、大教会ごとに割り振られた区画で清掃ひのきしんに勤しんだ。
ひのきしん終了後、井筒梅夫・芦津大教会長(66歳)があいさつに立ち、「お互いにおぢばで成人し、おぢばでたすけていただけるように、固くおぢばに心を結び、誠真実を尽くして伏せ込ませていただきたい」と話した。
また翌26日の本部月次祭終了後には、パイプいす撤収と西境内地清掃のひのきしんを実施した。
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参加者の一人、安田満喜太さん(70歳・玉島大教会満喜布教所長・岡山県里庄町)は、家族と近隣の教友ら7人で帰参した。布教所の年祭活動の目標に「一人ひとりが新しいようぼくを与えていただくこと」を掲げ、現在、4人の知人を別席に誘っているという安田さんは「大勢の教友の皆さんとひのきしんに取り組んだことで、勇み心が湧いた。年内にようぼくの仲間入りを果たす人をご守護いただけるよう、今後もにをいがけ・おたすけに励みたい」と語った。
「ぢば定め」150年の節目に
天地組
「天地組」は25日、「天地組おぢばがえりひのきしん」を実施。約2,000人が帰参した。
2024年9月、天地組につながる直属教会長で協議のうえ、「三年千日の最後の年に、天地組につながる教友たちがおぢばに帰る機会を」と団参を計画。明治8年陰暦5月26日の「ぢば定め」から150年の節目を迎える前日に、おぢばでひのきしんを実施することを決定した。
当日は、天地組の大勢のようぼく・信者がおぢば帰りし、西境内地などでひのきしんに励んだ。また、午後1時半から本部神殿東礼拝場で拍子木を入れておつとめを勤めた。
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家族と共に初席者を伴って帰参したのは、米本裕子さん(46歳・梅金富分教会教人・金沢市)。年祭活動のさなか、家族の事情を治めていただいたことから、自分にできるにをいがけを続ける中で初席者をお与えいただいたという。
米本さんは「親々のおかげで成人への一歩を踏み出すことができたと感じる。今回お連れした方にしっかりと心をつなぎ、共に成人していきたい」と話した。
年2回の「別席団参」続け
櫻井大教会
櫻井大教会(冨松基成会長・奈良県桜井市)は25日、「別席おぢばがえり団参」を実施。408人が帰参し、24人が別席を運んだ。
三年千日の活動方針に「ひながたを実践し、たすけ一条につとめよう」、活動目標に「千日千人たすけ」を掲げる同大教会。年2回「別席おぢばがえり団参」を実施するとともに、「おたすけお願いカード」の活用を呼びかけてきた。
今回の団参に合わせ、「ようこそおかえり講話」を詰所で開催(写真)。濱善剛・本部派遣講師(信道分教会長)が「笑顔と言葉で世界が変わる」と題して講演した。
宇惠巧・同大教会布教部長(62歳・佐奈分教会長)は、「『千日千人たすけ』の活動目標に沿って、人だすけを日々積み重ね、一人でも多くの人に陽気ぐらしの道を歩んでいただけるよう、一手一つに年祭活動を進めていきたい」と語った。
東北から大型バスで帰参
岩手教区
岩手教区(鈴木眞彦教区長)は24日から27日にかけて、「岩手教区おぢばがえり」と銘打った団参を実施し、管内の教友45人が大型バスで帰参した。
同教区では年祭活動3年目に管内の教友が年祭活動をつとめる意義を再確認するとともに、教祖にお喜びいただけるよう残りの年祭活動を勇んでつとめることを誓う場として団参を計画。広く参加を呼びかけてきた。
24日、貸し切りバスがおぢばに到着。翌25日午前10時半から、本部神殿の回廊拭きに汗を流した。
26日は月次祭に参拝後、東礼拝場に集合し、全員でおつとめを勤めた。この後、第38母屋で記念講演が行われた。
参加者の一人、小森重則さん(78歳・中野濱分教会教人・岩手県洋野町)は11年前、娘の身上をご守護いただいたことへの感謝の思いから夫婦で本部神殿に毎月参拝する心を定めた。以後、欠かさずおぢば帰りを続けているという。小森さんは「これからも『つくし・はこび』を継続するとともに、この旬にさらにご恩報じができるよう、一人でも多くの人をおぢばへお連れしたい」と話した。
団参でにぎわう親里の様子をご覧になれます。














