互いに励まし勇ませ合い 年祭活動に拍車を掛けて – リポート 4回目の「ようぼく一斉活動日」の会場から
2025・6/11号を見る
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4回目の「ようぼく一斉活動日」が5月31日と6月1日、国内外で実施された。ここでは、三年千日の期間に「一斉活動日」への参加を重ねながら、互いに励まし合い、勇ませ合って、年祭活動に拍車を掛ける教友たちの姿をリポートするとともに、会場別プログラムで登壇した二人の教友の感話の内容を紹介する。
毎月のおぢば帰りを続け
6月1日、東京教区江東支部(丸尾正男支部長)の常磐分教会の会場に参加した教友64人は、多くの人が行き交う住宅街で神名流しやリーフレットのポスティングに勤しんでいた。
にをいがけのコースなどが記載されたしおりを手に、教友と共ににをいがけに取り組むのは佐々木芳恵さん(79歳・相川分教会教人・東京都江東区)。三年千日2年目の昨年、家庭の事情をきっかけに毎月のおぢば帰りを心定めした。半年後、事情が無事に治まったことから、報恩感謝の思いで現在もおぢば帰りを続けているという。
佐々木さんは「親神様・教祖は何事も見抜き見通しであられると実感した。ご守護への感謝の思いを胸に、教友たちと喜び勇んでにをいがけに回ることができた。残りの期間で自分にできるにをいがけに励み、教祖140年祭には一人でも多くの人をお誘いしておぢばに帰りたい」と笑顔を見せた。
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高知教区高知支部(鈴木章生支部長)の髙知大教会の会場には160人の教友が参集。大教会敷地内などに設けた複数のポイントを巡りながら教祖のひながたに親しむことを目的とする「教祖ひながたウオークラリー」と銘打った独自プログラムに取り組んだ。
参加者の一人、片岡真紀さん(54歳・赤髙分教会本髙宮布教所長夫人・高知市)は信仰初代。布教所を開設した亡き義母は御用で忙しい中もおぢば帰りを大切にし、折にふれておぢば帰りを促されたという。その信仰を受け継ぎ、このたびの三年千日では、夫・祐二さん(59歳・同布教所長)と共に毎月のおぢば帰りを重ねている。
また、髙知大教会から分離・陞級した大教会が6月29日に合同で実施する「たちばな会おぢば帰り団参」にも参加する予定だ。現在、一人でも多くの人と共に帰参しようと、布教所につながる信者への声かけに余念がない。
片岡さんは「教祖140年祭に向けて、まずは自分たちが楽しんで通る姿を、子供たちをはじめ、周囲に映していきたい」と話した。
ご守護の喜びを伝えたい
5月31日、大阪教区平野支部(林重雄支部長)の平野分教会の会場に集まった約100人の教友たちは、時折、小雨が降るなか、平野公園で除草ひのきしんを実施した。
姉と一緒に草抜きに勤しむのは、上野ひとみさん(69歳・幸福分教会ようぼく・大阪市)。3年前、「甲状腺がん」が見つかったのを機に2度目の修養科を志願。その後も大きな身上を見せられたが、親族や友人などから毎日おさづけを取り次いでもらう中で大難を小難にお連れ通りいただいたという。
「月に一度、大教会と本部神殿に欠かさず参拝している」という上野さん。以前から続けている週に一度のポスティングに加え、自宅近くの公園の除草などの清掃ひのきしんにも励んでいる。
上野さんは「『私にできる年祭活動』としてにをいがけやひのきしんに取り組んでいる。私自身が身上をご守護いただいた喜びを一人でも多くの人に伝えたい」と語る。
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滋賀教区江西支部(林暹支部長)は6月1日、本部直属栗太分教会で実施。252人の参加者は「おてふり」「笛」「女鳴物」などのコースに分かれ、おつとめ練習に励んだ。
おてふりの練習に取り組む久原和義さん(73歳・肥福分教会ようぼく・滋賀県守山市)は、9年前、「悪性リンパ腫」のステージ4と診断された。8カ月間に及ぶ入院生活のなか、家族が代わる代わる毎日おさづけを取り次いでくれた。その後、自身も朝夕のおつとめを毎日欠かさず勤める中で、徐々に病状が回復し、現在は元気に過ごしているという。
久原さんは「身上の節は、教祖からのお手入れだと感じる。年祭の日には、教祖に少しでも成人した姿をご覧いただけるよう、これからも家族で御用に一心に努めたい」と語った。
「ようぼく一斉活動日」感話①
ようぼくとしての誇りを胸に
紺谷雄大さん(24歳・飾芳分教会教人・岡山市)
「布教の家」岡山寮を卒寮後、2年前から岡山市内で単独布教に歩いている。
入寮中に出会った60代男性のAさんは、さまざまな身上・事情を抱えていたが、おさづけの取り次ぎによって不思議なご守護を頂き、私が卒寮するころに満席まで別席を運んでいた。
単独布教を始めてしばらく経ったころ、御用で1週間ほど布教拠点を離れた。岡山に戻り、久しぶりにAさん宅へ伺ったところ、Aさんは出直していた。驚きと申し訳なさで涙が止まらなかった。さまざまな考えが頭をよぎり、布教を続けていけるのかと不安になったが、両親や「布教の家」の先生方、布教師仲間から励まされ、次第に前を向くことができた。この経験から、どんな中も人のたすかりのために歩く布教師の生き方を、あらためて誇らしく思った。
いまもおたすけ先へ足を運ぶことが疎かになることがある。そんなときは、あの節を思い出し、心を奮い立たせている。
苦しんでいる人におさづけを取り次ぐことは、私たちようぼくにしかできない。おさづけの理を拝戴している誇りを胸に、これからも一人でも多くの人のたすかりを願いたい。
「ようぼく一斉活動日」感話②
亡き父の信仰を受け継いで
森 誠子さん(28歳・梅金孝分教会ようぼく・金沢市)
高校卒業後、上級教会で女子青年として住み込んでいます。
きっかけは高校2年生の春。激しい腹痛が続き、病院を受診すると、医師から「卵巣が腫れて卵管がねじれている」と告げられ、緊急手術を受けることに。術後、上級の会長さんから住み込みを提案されたのです。
教会の女子青年としてつとめるなか、3年前に父が出直すという大節を見せられました。以来、勇めない日が続きました。
そんななか、ある日の外出中に自動車と衝突。相手の自動車は大破したにもかかわらず、不思議なことに私自身は多少のすり傷と打撲程度で済んだのです。このことを会長さんに報告し、さまざまなお諭しを受ける中で、父が生前に積んだ徳によって大難を小難にご守護いただき、女子青年として元気に過ごすことができているのだと悟ることができました。父の信仰を受け継ぎ、親神様のご守護に感謝して御用に一生懸命努めたいと、あらためて思いました。
現在、三年千日の活動として、戸別訪問に歩いています。親神様・教祖はもちろん、亡き父にも喜んでもらえるよう、年祭当日には、一人でも多くの初席者と共におぢばへ帰りたいです。