おやのことば・おやのこころ(2022年8月31日号)
せかいぢうたがいにたすけするならば
「おふでさき」十三号38
月日も心みなひきうける
毎年8月に入ると、わが家の庭には青藍色に熟したブルーベリーの果実が鈴なりに実ります。朝、妻が手摘みした新鮮な果実をヨーグルトにトッピングして頂くのが日課になりました。
わが家にブルーベリーの果樹がやって来たのは7年前のこと。ホームセンターで、たまたま見つけたラビットアイ系のブルーベリーの苗木を1本購入し、大事に育てていましたが、一向に実を結ぶことなく数年が過ぎました。
なぜ結実しないのか。調べてみると、ブルーベリーは、一本だけや、同じ品種だけではうまく受粉・結実しにくいため、2品種以上を育てて他家受粉する必要があるとのこと。早速、異なる品種の苗木を購入し、別々の鉢に植え、翌年の夏を待ちました。するとその夏、初めて結実し、少量でしたが初の収穫となったのです。以降、収穫量は年々増え、今夏は過去最高となりました。
この経験から、私たちの社会にも通じるものがあると感じました。私たちは「我さえ良くば」の心づかいからか、他者への敬意や思いやりを忘れ、自分自身や家族、帰属する国、民族、宗教などの利益を最優先しがちですが、その結果、差別や貧困などが生まれ、最悪の場合、戦争となって現れるのです。親神様は、ブルーベリーのような果樹の生育の中にも、互いに立て合いたすけ合うことで、素晴らしい結実・成果をご守護いただけることを教えてくださっているように思います。
今夕は、バニラアイスにトッピングして味わうつもりです。
(足立)