“おたすけの心”で地域の防災活動
神戸市の深田徳次さん(88歳・神加分教会八幡布教所長)は、54年間にわたり消防団活動に従事した功績が認められ、高齢者叙勲の「瑞宝単光章」を受章した。
昭和29年、地元消防団の先輩の勧めで入団して以来、「自分にできる人だすけをさせてもらおう」との思いで地域の消防活動に取り組んできた。
平成7年の阪神・淡路大震災の際は、自宅周辺に火の手が迫るなか、「一人でも多く被災者をたすけたい」と消火活動に奔走した。そのさなかに、親神様の不思議なお働きを感じる出来事をたびたび経験。以後、より一層地域の防災活動に励むようになったという。
10年には兵庫県知事賞を受賞。16年からは副団長を務める傍ら、4年にわたって後進の指導にも力を尽くした。深田さんは「おたすけに熱心だった祖母の影響で、幼いころから『人の役に立ちたい』という思いがあった。“おたすけの心”で地域の防災活動に努めるうちに、困っている人を見ると自然と体が動くようになった。これからも自分にできるおたすけをさせてもらいたい」と語った。
(兵庫・阪本社友情報提供)