年祭に向けて一手一つ地域に実動の輪を広げ 第18回 支部単位の布教活動 – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを
2025・11/26号を見る
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教祖140年祭へ向かう三年千日の3年目が終盤を迎えた。各地では、“締めくくり”の実動にさらなる拍車を掛けようと、さまざまな活動が展開されている。ここでは、2支部の布教活動を紹介する。
駅を拠点に路傍講演続け
大阪・中央西支部

11月7日午後4時すぎ、大阪市の弁天町駅付近の高架下で、大阪教区中央西支部(竹川東一郎支部長)の教友たちが、行き交う人々に向かってお道の教えの一端を語りかけていた。
同支部では、15年以上前から「中央西支部布教活動日」と銘打ち、支部内の大正駅、弁天町駅、九条駅の3カ所を拠点に路傍講演とリーフレット配りを続けてきた。
こうしたなか、教祖140年祭へ向かう三年千日活動がスタートしてからは、「一手一つに実動して地域に神名を広めたい」との思いから、活動日前の支部例会での声かけのほか、支部報や「教区・支部情報ねっと」に活動場所を掲載するなどして、一人でも多くの参加を促してきた。
この日、弁天町駅に集まった教友6人は、「陽気ぐらしの天理教」と染め抜かれた幟を手に、路傍講演とリーフレット配りに勤しんだ。
参加者の一人、原田和利さん(75歳・和三分教会和港布教所長・大阪市)は、教友に誘われて4年前から活動に参加してきた。実動を重ねる中で、元初まりのお話からお道の教えに興味を持ってもらおうと思い、路傍講演では「元の理」について話しているという。
さらに原田さんは、大阪教区が三年千日の初年から年祭活動として取り組む「1000日神名流し」に積極参加している。
原田さんは「親神様・教祖にお喜びいただきたい一心で実動してきた。三年千日の残る期間も、できる限り布教実動に励み、心の成人を目指したい」と語る。
竹川支部長(56歳・飾大分教会長)は「この活動から教友の布教実動に拍車を掛け、地域に実動の輪を広げていきたい。教祖の道具衆として、成人の旬に心をそろえて教えを広める姿を親神様・教祖にご覧いただき、お喜びいただきたい」と話した。
自ら布教に動く後押しを
兵庫・揖保支部
兵庫教区揖保支部(前田則之支部長)の教友たちは11月10日、たつの市の住宅街で神名流しに取り組んでいた。
一昨年1月から、「教祖140年祭揖保支部にをいがけ活動」と銘打ち、支部内の教会を拠点に神名流しやリーフレット配りを毎月続けている。これは、個人では年祭活動の一歩を踏み出すことができない人が、支部の教友と共ににをいがけに勤しむこと、自ら動けるように後押しすることをねらいとしている。
当日午前10時、活動拠点である、たつの市の明瀧川分教会に集合した教友8人は、教会周辺の住宅街で神名流しを行った後、一軒一軒リーフレットを投函して回った。
「活動に参加するまでは、一人でにをいがけに歩く勇気がなかった」と話すのは、松井寿子さん(67歳・菊水分教会播松布教所長夫人・たつの市)。初回から活動に参加する中で、いまでは道行く人に声をかけることができるようになったという。
松井さんは「自らにをいがけに歩けるようになるためのいい機会だと思い、参加してきた。最近は、病気を患う人におさづけの取り次ぎを申し出ることを意識している。これからもにをいがけ実動を続け、年祭当日には、人を伴っておぢばへ帰りたい」と意気込む。
前田支部長(64歳・揖保川分教会長)は「支部活動への参加を通じて、これまで布教実動に踏み出せなかった教友が、自ら戸別訪問に取り組むようになったという声もあり、活動の有用性を感じている。年祭まで残り2回、支部内に参加を呼びかけ、一人でも多くの教友と共ににをいがけに歩きたい」と話した。







