創設の元一日を振り返り – 天理託児所
2025・11/26号を見る
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100周年の節目をお祝い
今年、創立100周年の節目を迎えた天理託児所(東井美子所長)は11月9日、真柱様、大亮様をはじめ、来賓を迎えて記念式典を行い、現在、天理託児所に通う子供とその保護者や元職員ら249人が参加した。
教祖40年祭の前年の大正14(1925)年、「教勢倍加」の提唱でお道が急速に伸び広がり、修養科の前身である天理教校別科への志願者が急増した。
こうしたなか、婦人会では、中山たまへ・初代婦人会長の「乳児や幼児を連れて別科に通う母親たちが、心置きなく授業やひのきしんに励み、おぢばの理を受けて成人が進むように、また子供たちにもおぢばで楽しい日々を過ごさせ、幼いころからお道の精神を映し植えたい」との思いのもと、中山正善・二代真柱様の管長就職奉告祭の記念事業の一つとして、同年3月2日に託児所を設立した。
現在は、修養科生や別席者、また親里での各種講習会受講者の子供たちを預かり、職員・保育士33人が世話取りに当たっている。
子供たちは毎日、朝礼で少年会員の「ちかい」を唱和し、『おやがみさま』の歌を合唱するなどして、教えにふれている。また、毎月の「託児所まなび」でおつとめを勤めるほか、運動会や芋掘り、イチゴ狩りといった季節の行事なども楽しんでいる。
初代会長の御心を忘れず
式典では、東井所長があいさつに立ち、教祖140年祭が間近に迫るこの旬に、初代会長様の思いや先人の方々がつないできた伝統をしっかりと受け継ぎ、職員一同、心を一つに成人の道を歩みたいとして、「まずは育てる側の職員・保育士から教えを実行し、その姿を子供たちに映していけるよう、より一層心を引き締めて努めさせていただきたい」と述べた。
続いて、中山はるえ婦人会長があいさつに立たれた。
中山婦人会長はまず、子供たちに向けて「みんなが仲良くたすけ合って暮らしていってくれることを、親神様は一番喜んでくださるので、そのことを忘れないで、これからも大きくなっていってください」などと優しく話された。
また、保護者や関係者に対しては、託児所創設の意義や目的についてあらためて説明したうえで、親神様・教祖の思召に適う託児所を目指し、初代会長様の御心を忘れず、子供たちが将来、立派なようぼくに育つことを楽しみに、親神様・教祖の教えをその幼い心に植え付けていけるよう誓い、歩ませていただきたいと呼びかけられた。
この後、中山婦人会長は代表4人の子供と一緒にくす玉を割り、祝福された。
続いて、全員で『おやがみさま』と、創立100周年を記念して作詞・作曲された『てんりたくじしょのうた』の2曲を合唱。さらに、子供たちが、この日のために練習してきた歌やダンスを披露すると、保護者や職員から大きな拍手が送られた。











