経営者ら対象に”親里ツアー”催行 – (株)キャンパスサポート天理
2025・11/26号を見る
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若き松下幸之助氏の足跡たどる
学校法人天理大学内の仲介業務や学生支援を行う、㈱キャンパスサポート天理(松本泰歳代表)は11月8日、「やまとWellBe旅ing」をブランドイメージとする新事業の第1弾として、「松下幸之助『命知』の源流をたどる」ツアーを親里で催行。医師や若手経営者ら5人が参加した。
松下電気器具製作所(現・パナソニックHD)創設者の故・松下幸之助氏は昭和7年、熱心な天理教信者の知人に誘われ、教祖50年祭に向けて「昭和普請」が進められているさなかの親里を初訪問。神殿をはじめ管内施設を約10時間にわたり見学した氏は、万余の信者が手弁当でひのきしんに勤しむ姿に深い感銘を受けた、とされる。
この天理訪問を契機に、氏は経営の「真の使命を知る」に至ったとして、同年を「命知元年」と定め、経営方針や組織を刷新した。
本ツアーは、経営者層を対象に、幸之助氏の経営哲学の源流である天理を訪ねる機会を設け、若き日の氏が、経営者として”開眼”した原風景にふれるとともに、その足跡をたどり、追体験してもらうことを目的とするもの。
住原名誉教授の講義も
当日、一行は幸之助氏の自叙伝『私の行き方 考え方』の記述や往時の写真をもとに、親里の様子や氏の印象を紹介する映像を道友社おやさと書店で視聴した後、スタッフの案内で本部神殿、教祖殿、祖霊殿を巡覧し、記念建物を見学。続いて天理大学創設者記念館、天理図書館で案内を受けた。
この後、『命知と天理』(道友社刊)の著者である住原則也・天理大学名誉教授が、「青年実業家・松下幸之助の見た天理――『命知元年』の源流とその後」と題して、図書館講堂で特別講義に立った。
住原氏は、幸之助氏にまつわる各種文献をもとに史実を紹介しながら、本教独自の組織運営のあり方と「命知元年」以降の松下電器の新機軸の展開、さらにはお道の教えと松下イズムの「類似」の諸点について、それぞれ指摘した。
ツアー参加を目的に東京から初めて天理を訪れた長谷場好輝さん(33歳)は、今年起業したばかり。「清掃の行き届いた神殿と諸施設、それらが信者の自発的な奉仕の結果として自然と成り立っている姿に驚いた。また経営や商売を行ううえで、利益を超えた『社会にとって何が価値あることなのか』を常に問う姿勢の大切さを学んだ。今日の体験を、経営者として”立ち返る原点”としたい」と話した。
「松下幸之助『命知』の源流をたどる」ツアーの詳細は、こちらからご覧になれます
https://wellbe-tabi-ing.com/








