インカレ連覇 33回目の頂点 – 天理大学ホッケー部男子
2025・11/26号を見る
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天理大学ホッケー部男子は、先ごろ東京都の大井ホッケー競技場で開催された「全日本学生ホッケー選手権大会」(インカレ)に出場。ライバル・立命館大学との激闘の末、2年連続33回目の優勝を手にした。
ここ数年テーマに掲げてきた「ハイスピード」「ハイクオリティー」「ハイテンポ」な天理ホッケーに、さらに磨きをかけてきた今年のチームには、日本代表候補が4人在籍する。
その一人、ミッドフィルダーの中嶋丈大キャプテン(4年)はチームの司令塔。また、ゴールキーパーの黒田紀彰選手(同)は、相手選手との駆け引きが得意で、キーパーとシューターの1対1で行われるシュートアウト戦の安定感には、穴井善博監督(37歳)も太鼓判を押す。
4月の「関西学生ホッケー春季リーグ」では、天理大が順位決定戦を勝ち上がり、立命館大との優勝決定戦に臨んだ。
試合は同点のまま延長のシュートアウト戦にもつれ込むなか、黒田選手の好セーブが光り、4‐2で勝利。2季ぶり98回目のリーグ優勝を果たした。
一方、夏の「全日本大学ホッケー王座決定戦・東西交流戦」では、準々決勝で山梨学院大学に敗北。穴井監督は「春に取り入れた守備戦術が未習熟だった」と反省点を語る。
選手主体で戦い抜き
その後、インカレに向けて選手たちが主体性をもって行動。攻撃・守備の両面でチーム戦術や個々の技術を磨いてきた。
10月30日、インカレ開幕。天理大は初戦と準々決勝を順調に勝ち上がる。続く準決勝では、夏に敗れた山梨学院大と対戦し、第3クオーターに一挙3得点を挙げ、4‐2で勝利した。
決勝では6年連続の顔合わせとなる立命館大と対戦。春季リーグ決勝と同じく、同点のままシュートアウト戦に臨むと、この場面でも黒田選手が2連続で相手のシュートを防ぐ好セーブを見せ、4‐2で勝利。2年連続33回目の大学日本一に輝いた。
中嶋キャプテンは「達成感のある大会だった。大会中も話し合いを重ね、チームとしてまとまることができたのが勝因の一つだと考えている」と語った。
なお、「全日本男子ホッケー選手権大会」が11月20日から開かれ、天理大は初戦で滋賀クラブと対戦する。(11月19日記)







