親に甘える友人に冷たく接してしまう – 人生相談
Q. 何か困ったことがあると、すぐに親に助けを求める女性の友人がいます。成人しても親に甘える姿が子供っぽく見えるためか、つい冷たく接してしまいます。どうすれば、友人との付き合いを上手に続けることができるでしょうか。(20代女性)
A. お道の信仰生活で人間関係を考える場合、大切なことは、次の「おふでさき」に教えられています。
せかいぢう神のたあにハみなわがこ
(四号79)
一れつハみなをやとをもゑよ
せかいぢういちれつわみなきよたいや
(十三号43)
たにんとゆうわさらにないぞや
すなわち、人間は皆、親神様の可愛い子供であり、他人はいないということです。その大きな思いで人間関係を築き、「感謝・慎み・たすけあい」の陽気ぐらしを目指すことを教えられています。
人間は、親神様のご守護によってご縁を頂き、大勢の人々と関わって人生を歩んでいます。時には、苦手な人や嫌な人とも出会うでしょう。その中で、教祖は「人間の反故を、作らんようにしておくれ」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』112「一に愛想」)と教えられました。どんなときも相手を兄弟姉妹と思い、互いにたすけ合って暮らすことが肝心と教えられたのです。
境遇の違う人との出会いは、自分を陽気ぐらしに導いてくださる親神様のお計らいだと考え、心を広く持って付き合えば、人間の親である親神様は、きっとお喜びくださいます。どうしてもストレスが溜まってしまう場合は、少し距離や時間を置いてみてはいかがでしょう。別の付き合い方が見えてくるものです。
回答者:平澤勇一 (磐城平大教会長・福島教区長)