おやのことば・おやのこころ(2022年10月19日号)
2022年10月19日
おやのことば・おやのこころ 月日にハなにをだん/\ゆハれると
「おふでさき」十号86
をもうてあろをさきのたのしみ
清らかな青空が広がった秋の日、初席者の世話取りで、おぢばに帰らせていただきました。
このたびお手引きを頂かれた女性は昨年、第一子を出産したばかり。結婚を機にお道の教えにふれ、家族でおぢば帰りを重ねる中で、自然と別席の話に関心を寄せるようになったそうです。
別席者を授かると、教会を預かる身として一層気が引き締まります。もしかすると、「誓いの言葉」を申し上げた当の本人よりも、こちらのほうが緊張していたかもしれません。それでも別席の取り次ぎ中は、どんな感想を聞かせてくれるだろうかと、付き添った家族と共に、楽しみの心で待たせていただくことができました。
「ちょっと難しかったです」
彼女の感想は、とてもシンプルなものでした。この屈託のない率直な言葉を、むしろうれしく感じたのは、掲出のお言葉が脳裏にあったからかもしれません。
親神様の仰せというのは、なかなかすぐには理解できないものですが、必ず先々で得心する場面をお与えいただくものです。その先の姿を楽しみに、成人の道を通らせていただくのが私たち信仰者です。「これから一緒に学ばせていただきましょう」と彼女に声をかけると、素敵な笑顔で返事をしてくれました。
次の機会は晩秋の折節でしょうか。鮮やかに色づくイチョウの木々を眺めながら、一緒に別席場へ向かう日を楽しみにしたいと思います。
(大西)