関西リーグ開幕3連勝2年ぶりの全国制覇へ – 天理大ラグビー部
「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」が9月18日に開幕し、天理大学ラグビー部は開幕節で関西大学に快勝。続く第2節では、立命館大学との熱戦を制し、第3節の関西学院大学との一戦も完封勝利を収めた。ここでは、2年ぶりの「日本一」を目指して始動した新チームを紹介するとともに、10月2日に親里ラグビー場で行われた立命館大との試合の模様を報じる。
天理大ラグビー部は10月2日、親里ラグビー場で行われた「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」第2節で立命館大と対戦。36‐13で勝利した。
一昨年の「全国ラグビーフットボール選手権大会」で悲願の初優勝を果たした同部。しかし、昨年は関西リーグの連覇を逃し、大学選手権を16強で終えた。
2年ぶりの関西リーグ優勝と大学選手権の制覇を目指す同部のメンバーには、照井悠一郎キャプテン(4年)を筆頭に、昨年の大学選手権の先発メンバー15人中9人が名を連ねる。
新チームは、5月から7月にかけて行われた「関西大学春季トーナメント2022」で、昨年度の大学選手権で4強入りした京都産業大学に引き分けて優勝。また、練習試合を含む全試合負けなしで春のシーズンを終えた。
さらに、恒例の夏の菅平合宿でも関東勢と引き分けるなど、「日本一」に向けて確かな手ごたえを得た。
ディフェンス力で猛攻阻む
迎えた同リーグ開幕節では、関西大に63‐10と快勝。10月2日には、第1節で名門・同志社大学を破った立命館大との試合に臨んだ。
前半4分、立命館大のペナルティーゴールで先制を許したが、天理大は直後にCTBの上野颯汰選手(2年)が持ち前のスピードを生かし、相手ディフェンスをかわしてトライを決め、7‐3と逆転する。
その後、立命館大の波状攻撃を受けたが、ゴールライン際の攻防で粘り強いディフェンス力を発揮した天理大が相手の猛攻を阻み、ピンチをしのいだ。
以後も拮抗した展開が続くなか、前半終了間際、今大会注目のNO8パトリック・ヴァカタ選手(同)が189センチ、115キロの恵まれた体格を生かし、相手3選手のタックルをはね返して豪快にトライ。貴重な追加点を挙げると、19‐6で前半を折り返した。
後半、勢いに乗った天理大。好調のヴァカタ選手が2連続トライを挙げるなどして立命館大を突き放し、36‐13で勝利。開幕連勝を飾った。
小松節夫監督(59歳)は「失点は多くないが、立命館大学の良いアタックを受けて、ミスやペナルティーをしてしまうなど反省点も残った。試合を見直して修正し、次に臨みたい」と振り返った。
照井キャプテンは「ピンチの場面でも、前に出てディフェンスすることを意識してプレーすることができた。一方、試合展開が悪いときに、仲間との情報共有が十分にできず、チームの弱点の修正が遅れてしまった。次の試合までに反省点を生かして、しっかりと準備したい」と話した。
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なお、天理大は10月9日に関西学院大と対戦し、29‐0で完封勝利。次戦は23日、親里ラグビー場で行われる第4節で摂南大学と対戦する。
(10月12日記)