おやのことば・おやのこころ(2022年11月23日号)
2022年11月23日
おやのことば・おやのこころ 案じてはならんさかえ。安産というは危ない怖わい処、安産これに間違わんという理、心に治めてみて、心に案じる理をこれ伝え、それ/\理掛かりて来るによって。
「おさしづ」明治27年12月3日
新婚の信者さんが妊娠したのですが、逆子と分かりました。
実家のご両親は未信仰で、皇族も多く安産祈願をしているという有名なお寺に安産の祈願を申し込み、後日、そのお寺へ娘を連れていきました。そして、いよいよ祈願をしていただくその時になって、「いりません。私、嫁いだ家が天理教で、天理教の安産のお守りを頂いていますから」と正直に言いました。これには、ご両親もお坊さんもあきれたそうです。
少し前に、をびや許しを戴いていたのです。
やがて帝王切開をする日、ご両親は娘の夫が会社を休んで天理教のお祭りに行ったと聞いて、「女房子供と天理教と、どっちが大事か」と憤慨されましたが、手術直前の検査で逆子が正常になっていたので、医者は首をかしげつつも、帰っていいということになりました。
それからひと月が順調に過ぎた教会の月次祭の朝に、元気な赤ちゃんを安産させていただきました。偶然とは思い難い不思議さに、ご両親も感じ入り、そろって教会へ御礼に来られました。
先の「おさしづ」では「案じる心があったことを(本人に)伝えてやるがよい」と、願い出た者の産後の患いは疑いの心によるものであると諭されます。
今月27日、おぢばでは「をびやづとめ」が厳粛に勤められます。
(橋本)