田中一慶(36歳・岐阜市)
今年の夏、「学生生徒修養会(学修)・高校の部」で初めて講師を務めた。
期間中、受講生たちは一日の終わりに振り返りシートに記入する。ある日、シートを確認していたところ、多くの受講生が「みんなが優しい」と書いていたことが印象に残った。
その後、講師の仲間に尋ねてみたところ、ほかのクラスでも同様に、周囲の人に優しく接してもらったことへの感謝を綴っている受講生が少なくないことが分かった。
不思議に思った私は、その理由について仲間と共に考えてみた。
その中で意見が一致したのは、「学修中は、人類のふるさとで教祖の温もりを感じながら、安心して教えを学ぶことができる。そんな親里の温かさを感じた受講生たちが、周囲の人に優しくする“良い流れ”を自発的につくっていったのでは」ということだった。
一方、私たち講師の間にも、互いに協力し合う良い雰囲気があった。やはり、おぢばで仲間とたすけ合って過ごす中で、大きく成人させていただけるんだと、あらためて感じた。
これからは、学修で学び得た経験を生かし、身近な学生さんたちにも信仰の喜びを伝えられるようぼくを目指していきたい。