おやのことば・おやのこころ(2022年11月30日号)
2022年11月30日
おやのことば・おやのこころ そっちで力を入れたら、神も力を入れるのやで。この事は、今だけの事やない程に。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』174「そっちで力をゆるめたら」
今年、こども園の運動会に初めて参加しました。練習を積んだダンスを楽しそうに踊る子供たちを見て思い浮かべたのは、朝づとめ後に教祖殿で勤められるてをどりまなびです。教祖に微笑みながらご覧いただけるよう、勇んだ心でおつとめに臨みたいと、思いを新たにしました。
未就学児だったころの記憶はほとんどありませんが、幼稚園の「こま回し大会」のことはよく覚えています。ひもも満足に巻き付けられないところから始めて、父に鍛えられながら、本番では2位に入ったのです。寒空の下、父が庭先で熱心に教えてくれた姿が印象に残っています。
頑張っている人を支えたくなった経験は、誰しもあるのではないでしょうか。それが身近な人であるほど、見返りを求めずに自分の時間や技術・知識を提供するのかもしれません。
これは人間同士に限った話ではなく、親神様の思召に沿った行動に対して、をやも「力を入れる」のだと思います。こんなに心強いことはありません。
「諭達第四号」の発布を受けて、ひながたの道を通るということについて、あらためて考えています。どのように兄弟姉妹としてのたすけ合いを実践していくのか。そこからさらに一歩進めて、“親心を通して見える景色”に近づくにはどうすればよいのか。いま、思いを巡らせています。
(大塚)