木村桂子(86歳・高松市)
近所の病院で、悩む人の話を傾聴するにをいがけをコツコツと続けています。
この取り組みを始めたのは10年ほど前。亡き夫の知人であるAさんの身上のおたすけに掛かったときに経験した、ある出来事がきっかけでした。
当時、Aさんのたすかりを願うあまり、心を入れ替えるよう強く促していました。するとAさんの娘さんから、考え方を押しつけるようなこちらの姿勢を指摘されたのです。
もっともだと思った私は、相手の話に耳を傾け、心に寄り添うことができなかったことを深く反省しました。そして、この失敗を糧に、おたすけにもっと励ませていただこうとの思いが高まりました。その後、自分にできるにをいがけを模索した末に、近所の病院での“傾聴にをいがけ”を始めたのです。
「諭達第四号」が発布され、来年からいよいよ三年千日が始まります。年を取るにつれて、体が思うように動かないことも少なくありませんが、これからも命ある限り、親神様・教祖にお喜びいただけるような陽気な心で、にをいがけを続けていきたいと思います。