勝手に財布を取り出す孫 – 人生相談
Q. 先日、小学6年生の孫が台所に置いてあった私の鞄から財布を取り出していました。以前にも鞄を開けていたことがあり、きつく注意したはずなのに、残念でなりません。今後のために、孫にどんな言葉をかけるべきでしょうか。(60代女性)
A. 子供の問題行動は、子供が何かを手に入れたくても、何をすればいいか分からないときに起こるといわれています。そして、すべての行動には、その行動を引き起こすきっかけになる先行事象があります。
たとえば、人は暑いと感じる先行事象が起これば、エアコンを入れたり、上着を脱いだりする行動をします。
今回の場合、普段のお小遣いで買える以上の物が欲しくなるという先行事象があって、財布を取り出すという行動が起きていると見ることもできます。そんなときは許可なく人の財布を取り出すのではなく、何をすればいいのか、親が期待する適応行動を教え、練習することが大切です。
今回のケースの適応行動として考えられるのは、お小遣いを前借りするなどの助けを求める、お小遣いを貯金すれば、いつごろ買えるようになるか計画を立てる、違う物で遊んで我慢する、などです。そして、それができたときには、たくさん褒めましょう。
最後に、お孫さんがあなたの期待する行動が取れるように、自分にできる信仰実践を心がけることをお勧めします。先ごろ発布された「諭達第四号」の精神を治め、真柱様のご期待に応えられるよう、具体的な行動を何か一つでも定めて通らせていただきましょう。
回答者:堀健一(家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長)