天理大学と天理医療大学が統合へ
天理大に医療学部を設置 内容充実と研究の進展に
天理大学を運営する学校法人天理大学(深谷善太郎理事長)と、天理医療大学を運営する学校法人天理よろづ相談所学園(奥村秀弘理事長)は3月30日、「法人合併基本合意書調印式」を行った。この合意により両法人は合併し、法人名称を「学校法人天理大学」とする予定。天理医療大が医療学部を天理大へ学部譲渡し、両大学の統合が成立する。令和5年4月1日合併予定。
大正14年に創設された天理外国語学校を母体とする天理大は現在、人間、文、国際、体育の四つの学部と7学科7専攻6研究コースを有する。
一方の天理医療大は平成24年、天理看護学院と天理医学技術学校を統合・大学化して開学。“お道の看護師・臨床検査技師”育成の実績を踏まえつつ、より質の高い医療を提供することを目指し、医療学部のもとに看護学科と臨床検査学科が設置された。
このたびの合併は、天理医療大の医療学部を天理大へ学部譲渡(学部の設置者変更)する形で進められる。両法人が合併し、学校法人天理大学として存続する。これにより、学校法人天理よろづ相談所学園は解散となる予定。
調印式では、合併に向けた協議の経緯などが説明された後、深谷理事長と奥村理事長が「法人合併基本合意書」に署名。続いて両理事長が、それぞれあいさつした。
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今後、文部科学省へ申請書類を提出するための協議が進められる。なお、令和4年4月から天理大と天理医療大の間で「単位互換制度」が導入される。
【深谷理事長談話】
このたびの合併は天理大学にとって、臨床心理、社会福祉、またスポーツ医学などの分野での内容充実と研究の進展につながる。さらには、国際交流という点に関しても、新たな分野が加わることになる。天理大学の総合的なステータス向上のうえに大いに期待できることであり、心から喜ばせていただいている。今後、合併についての具体的な相談を着実に進めていきたい。