女子高生ジャンパー日本選手権U20優勝 – 大阪の吉田花鈴さん
大阪市の吉田花鈴さん(高校3年・陽野宮分教会信者)は先ごろ、「日本陸上競技選手権大会・室内競技2021日本室内陸上競技大阪大会」ジュニアの部女子U20走幅跳で初優勝を果たした。この結果を受け、オリンピック育成競技者に選出された女子高生ジャンパーは、世界の舞台を夢見つつ、まずは今年のインターハイでの2冠を目指している。
中学時代、走幅跳で全国4位に入った。高校進学後は自身の課題克服に注力。足のバネを強化する練習や、踏み切った直後から着地するまでの動作を改善してきた。
こうした地道な練習により、昨年の「全国高校陸上競技大会兼U20全国陸上競技大会」では、走幅跳・三段跳の両種目で3位に入り、自己ベストを更新。全国トップレベルの選手が出場する日本室内陸上競技大阪大会では、走幅跳で5メートル93の跳躍を見せ、前年の全国高校覇者を上回る記録で優勝。「全国高体連合宿」に五輪育成競技者として招聘された。
吉田さんは「結果を出せたのは、けがで思うように練習できず、苦しかった時期があったからだと思う」と明かす。
かりものへの感謝を胸に
中学3年の秋、アクシデントで右踵を負傷した。日に日に痛みが増し、ついに歩くこともままならない状態に。焦りを感じながらも、筋力を保つトレーニングを続けた。
そんななか、教会長夫妻である父・武志さんと母・陽子さんから、かしもの・かりものの教えを聞いた。その後は「体をお借りしていることへの感謝の気持ちを行動に表そう」と、自教会の撤饌や掃除、周辺の落ち葉掃きなどのひのきしんを自主的に行ってきた。現在も日常的に、ひのきしんを続けている。
吉田さんは「けがをしたときに体を自由に使わせていただける有り難さを感じ、苦しい時期を乗り越えることができた。今後も感謝の心を胸に練習を重ね、走幅跳と三段跳の両種目で高校陸上の頂点を狙う。そして、いつかオリンピックの舞台に立ちたい」と話した。