時報を通じて導かれ – 読者のひろば
高野ミツエ(73歳・高松市)
60年前のこと。教会で生まれ育った私は、中学3年生のとき進路に悩んでいました。そんななか、なんとなく『天理時報』を眺めていると、天理高校第2部の入学案内が目に留まったのです。おぢばでの生活に興味が湧き、「2部へ行かせてほしい」と両親に頼んだことを覚えています。
入学当時の親里は、教祖80年祭前で活気にあふれていました。ひのきしんと学業に忙しい毎日でしたが、とても充実感がありました。特に、お道の教えを学ぶ中で、家のことを顧みずにお道の御用に明け暮れる両親に抱いていた不信感や反抗心が、いつしか感謝と尊敬の念へと変わっていったのです。そして、自分も両親のように、お道の御用をさせてもらいたいと思うようになりました。
卒業後、大教会の神殿普請のひのきしんに携わるなか、教会長後継者だった男性と出会って結婚。ところが、夫婦でお道の御用に励んでいたさなか、突然、夫が出直すという節を見せられました。一時は心が折れそうになりましたが、そんなとき支えとなったのは、やはりお道の信仰と家族や教会の方々の存在でした。
親神様は、私に御用をさせようと、これまでもさまざまな道中を導いてくださいました。その中には多くの出会いがあり、不思議の連続がありました。いまは、その一つひとつに感謝しています。
現在、長男が教会長を務めており、私は教会活動などのサポートをしています。これからも自分にできることを探しながら、支えてくださる人たちと共に御用に励んでいくつもりです。
あのとき、時報を通じて導いてくださった親神様・教祖に、深くお礼を申し上げたいです。
投稿・お便り募集
身近な話題や意見、提言などをお寄せください。字数は自由。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、下記へ。採用された方には図書カードを贈呈します。道友社ホームページからも投稿できます。
〒632‐86868 天理郵便局私書箱30号
fax=0743‐62‐0290
Eメール=[email protected]
※いずれも、天理時報「読者のひろば」係