本部「田植え」
連綿といまに受け継がれる親里の風物詩
恒例の本部「田植え」は6月23日、天理高校農事部の杣之内農場で行われた。
この行事は、「おふでさき」などの原典に見られる、農事にたとえて説かれた教理の内容を、実際に体験して深く味わおうとされた中山正善・二代真柱様の思いから始まったもの。昭和12年から80年以上にわたり今日まで連綿と受け継がれてきた、初夏の親里の風物詩となっている。
当日は、新型コロナウイルの感染拡大を防ぐうえから、田植えをする際に一定間隔を空けるなどの対策が講じられた。
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午前10時ごろ、真柱様ご家族が到着。真柱様、大亮様の長女・まさえ様と次女・しずく様が、水田近くからご覧になるなか、はるえ様と大亮様ご夫妻は、本部在籍者、天理高職員、農事部の生徒ら約160人と共に素足で水田に入られた。
梅雨の“中休み”の晴れ間が広がるなか、苗の束を手に一列に並んだ一同は、農事部関係者の「どうぞ」という掛け声を合図に、筋縄に結わえた目印に沿って、3本ずつ丁寧に植えつけていく。泥に足を取られぬよう、ゆっくりと後ずさりしながら、30分ほどかけて約43,000本の苗を約15㌃の田に植えていった。
この苗は、4月16日の「はえでづとめ」で、かんろだいに供えられた種もみから育てたもの。
これから秋の収穫まで、農事部の生徒たちが除草や水量調節などをしながら丹精する。