母親の出直しに立ち会えなかった – 人生相談
Q.昨年、実母が出直しました。風邪で入院したものの、軽症と聞かされていました。ところが容体が急変し、そのまま出直したのです。母の最期に立ち会えなかったことを、とても後悔しています。この悲しみを、どう乗り越えればいいでしょうか。(40代女性)
A.愛しい人との別れは、誰もがつらく悲しいものです。母親の最期に立ち会えなかったのは、本当に残念で悔やまれることでしょう。
しかしながら、いつまでも悔やんでいたり悲しんでいたりしたら、それこそ亡き母親も悲しむばかり。いまのあなたの姿を心配していると思います。元気で過ごしてもらいたいと強く願っているはずです。
まずは故人の祖霊様に、最期に親孝行ができなかったことを素直にお詫び申し上げ、その分も、これから前向きに人生を歩みますと、心の中で唱えてみてください。祖霊様は、その気持ちをしっかりと受けとめ、あなたの今後の人生を見守ってくれます。
悲しい出直しの節を乗り越え、陽気ぐらしの人生を歩むことが、母親への孝行につながります。また困ったときは親神様、教祖、祖霊様のもとへ足を運ぶのが一番です。おぢばや教会へ足を運んでください。心を込めておつとめを勤めれば、節を乗り越える力を頂けます。教友と会話を交わすことで、生きる喜びの種も見つかります。
ほかにも、生かされている感謝の気持ちを込めて、ひのきしんに励むのもいいでしょう。きっと、心が晴れやかになります。どうかこれからの人生、先に亡くなった方に喜んでもらえるよう、一歩を踏み出してみてください。
回答者:平澤勇一(磐城平大教会長・福島教区長)