4大会ぶり大学王座 – 天理大ホッケー部男子
天理大学ホッケー部男子は7月11日、大阪府茨木市の立命館OICフィールドで行われた「全日本大学ホッケー王座決定戦・東西交流戦」男子決勝で、山梨学院大学に3‐2で勝利し、4大会ぶり25回目の優勝を手にした。
昨秋、関西大学リーグで9季ぶりに優勝した同部。
新チームは「日本一」を目標に据え、練習をスタートさせた。その中で「選手一人ひとりが責任感を持ち、集中してプレーに臨む」ことの大切さを意識したという。
練習では、ストロークなどの基礎技術はもとより、3対3や5対5などの対人練習にも時間を費やした。
チームの中心は、巧みなフリックシュートで得点を量産する永吉拳選手(3年)。ディフェンスの要として守備時の指示を出すなど、攻守ともにチームのパフォーマンスを支える。
4月の関西春季リーグでは、3戦全勝で立命館大学との決勝に臨んだが、3‐4で惜しくも敗れた。
その後、選手らは王座決定戦が始まるまでの約1カ月間、対人戦の動きを見直し、試合に向けて修正を重ねてきた。
迎えた大学王座決定戦。明治大学との初戦を5‐1で快勝し、準決勝へ進む。
対戦相手は立命館大。天理大にとって、春季の悔しさを晴らすリベンジマッチとなった。
試合は第1クオーター6分、PC(ペナルティーコーナー)を獲得し、永吉選手のフリックシュートで先制。これで勢いに乗ると、第2クオーターに2点を奪って3‐0に。終盤、立命館大に2点を奪われるも、天理大が4‐2で逃げきった。
決勝では山梨学院大と対戦。試合は、相手に1点リードを許したまま最終の第4クオーターへ。迎えた5分、天理大はPCから永吉選手がシュートを決め、同点に追いつく。
さらに9分、永吉選手が再びシュートを決めて逆転。残り時間を守り抜き、3‐2で4大会ぶり25回目の優勝に輝いた。
松田歩キャプテン(4年)は「多くの関係者の皆さんの支えがあったからこそ優勝できた。今後も秋季リーグ、日本リーグと戦いは続くので、より良いチームをつくり上げられるよう、地道に練習を重ねていきたい」と話している。