大野選手、勇気と希望をありがとう! – 読者のひろば
丹羽千賀子(55歳・奈良県川西町)
今年4月、「東京2020オリンピック聖火リレー」のランナーの一人として、親里の真南通りを走りました。
春の温かな陽気に包まれながら、トーチを手に200メートルのコースを走り抜きました。沿道からは、大勢の人がエールを送ってくださり、夢のような時間でした。
日ごろは、市内の小学校で通級指導教室を担当しています。聖火リレーの一般公募に応募したのは、私自身が挑戦する姿を子供たちに示すことで、少しでも希望を持って日々を送ってほしいと願ったからでした。
後日、子供たちに当日の写真や、聖火リレーで実際に使ったトーチを見せました。すると、「嘘やろ、すげーやん!」などと、驚きとともに笑顔で喜んでくれました。
キラキラと目を輝かせる子供たちの様子を眺めていると、人の心に希望の明かりを灯すには、まずは自ら行動を起こすことが大切なのだと、あらためて感じました。
周りを希望の光で明るく照らせるような“なるほどの人”には、まだまだ届きませんが、今後も私自身の成人の歩みをコツコツと進めていきたいと思います。
実は、天理市内の区間を共に走ったランナーの中には、天理大学柔道部監督の穴井隆将さんもおられました。
その穴井さんが指導された大野将平選手が、東京オリンピック柔道男子73キロ級で見事優勝し、五輪連覇の偉業を成し遂げられました。延長戦になっても諦めず、自分の柔道を貫いた大野選手の姿に、とても感動しました。
「全国に、そして天理に勇気と希望をありがとう!」