企画特集 子弟育成の取り組み
笑顔とひのきしんの夏休み
夏休み、子供たちの笑顔とひのきしんの汗が光る――。
“育成の夏”を迎えるなか、各地の教会では子弟育成の取り組みに工夫を凝らしている。この企画特集では、お楽しみ会やひのきしんなど、各地の子弟育成の取り組みを紹介する。
教会で今できる“催し”を
埼玉県飯能市の東飯能分教会(岩渕哲也会長)では、「立教184年こどもおぢばがえり」が中止を余儀なくされるなか、7月25日に「教会でおぢばがえりごっこ」と銘打った行事を催した。
これは、「おぢば帰りが難しい状況の中で、教会でできることはないか」と考え、「おぢばに心を届けよう」をテーマとして、教会でのお楽しみ行事と伏せ込み行事を企画したもの。
当日は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため参加人数を制限。少年会員8人を含む16人が参加した。
子供たちは神殿でおつとめを勤めた後、「おやさとやかた講話」のアニメを視聴したうえで、岩渕会長の講話に耳を傾けた。
この後、コイン落としやスーパーボールすくいなど、敷地内に設けられたゲームや、スイカ割りを楽しんだ。
なお同教会では、8月28日にも同様の行事を開催する予定。
山名大教会(諸井道隆会長・静岡県袋井市)でも7月31日、「教会でこどもおぢばがえりごっこ」と銘打った行事を催した。
当日は感染拡大を防止する対策を徹底し、参加者を30人に制限。神殿に集合した子供たちは、諸井会長(50歳)のあいさつに続いて、道友社制作の「こどもおぢばがえり」の動画を観賞。おつとめを勤めた後、教会敷地内に設けられたミニプールやウオータースライダーで夏を満喫した。
昼ご飯には「天理カレー」を“再現”した手作りカレーに舌鼓を打ち、午後からは神殿内の回廊拭きのひのきしんを行った。
兵庫県淡路市の和一分教会(木村基彰会長)は、7月10日に「夏祭り」を実施。教会につながるようぼく・信者のほか、地域住民ら30人が参加した。
当日は、「こどもおぢばがえり」の「決戦!忍者村」さながらに、子供たちが水鉄砲で遊ぶアトラクションを用意。スタッフは新型コロナウイルスのワクチンを事前に接種したほか、参加者も家族ごとの入れ替わり制にするなど、感染防止対策を徹底した。
また夜には、教会近くの海で花火75発を打ち上げた。これは、木村会長が知人や友人ら42人から資金を募り、自治体の許可を取って打ち上げたもの。近隣の100軒にチラシを事前配布し、地元住民も自宅から花火を楽しんだ。
奈良県宇陀市の常盤木分教会(橋本道雄会長)は8月11日、「ときわぎキッチンこども食堂フェスティバル」と題するイベントを実施した。
「こども食堂」を続けている同教会では、例年の「こどもおぢばがえり」の参加者はもとより、「こども食堂」の利用者を対象に、同フェスティバルを企画した。
当日は夕づとめを勤めた後、橋本会長が「三つの約束」について説明した。
続いて、感染防止対策を講じながらカレーを食べた参加者たちは、「こども横丁」を模したお楽しみ行事に興じたほか、最後はキャンプファイアを囲んだ。
楽しみながら感謝の心で
少年会岡山教区団(大藤浩伸団長)では現在、「めざせ! ごみゼロ!! 大作戦!」と銘打ち、少年会員に自宅周辺のごみ拾いを呼びかけている。
夏休み期間に入った8月15日には、中学生層を対象とする「少年ひのきしん隊『ゴミ拾いアドベンチャー』」と名づけたイベントを教務支庁で実施。ごみ拾いやお楽しみゲームなどを行った。
大藤団長(63歳・陽勇分教会長)は「コロナ禍で従来の活動ができないなか、楽しみながらひのきしんに取り組む機会になれば。年末まで、ひのきしん活動を促し、各家庭でも親から子へ教えを伝えてもらいたい」と話している。
少年会島根教区団(高橋徳行団長)は、島根教区青年会と共に県内各地でひのきしんを行っている。
同教区青年会は現在、支部単位で「島根クリーン大作戦」と銘打った清掃活動に勤しんでいる。こうしたなか、少年会本部から「夏休みこどもひのきしん」が提唱されたことを受け、子供が楽しんでひのきしんに取り組めるよう、少年会島根教区団と同教区青年会が協力して各支部でのひのきしんを企画した。
8月7日には東部支部で行われ、青年会員と少年会員ら33人が参加。松江市の大芦海岸でごみ拾いに励んだ。
また、ひのきしん終了後は、お楽しみ行事として宝探しゲームを行った。
なお、西南部支部では8日、西部支部では15日にひのきしんを実施。中部支部は28日に予定している。
おぢば帰りの喜びを伝えて
津団(淺井一雄団長)は8月1日、詰所を会場に「おぢばへ帰ろう!」と銘打った行事を実施、少年会員42人が参加した。
同団は「こどもおぢばがえり」が中止を余儀なくされたことを受け、「子供たちに信仰の喜びを伝える機会を」と、詰所での育成行事を企画した。
当日は、紙芝居やDVDを通じて教理に親しむ時間が持たれた。また、ゲームコーナーも設けられ、輪投げやパズルなどで楽しいひと時を過ごした。
淺井団長(49歳・四日市分教会長)は「子供たちが日常生活の中で、親神様のご守護に気づくきっかけになればうれしい」と語った。
奈良県大淀町の髙邁分教会(神崎寛美会長)は、7月31日から8月1日にかけて、おぢば帰り団参を実施。10人の少年会員が参加した。
今回参加したのは、清水巌一さん(39歳・同教会ようぼく)が館長を務める柔道道場「大和柔心舘清水道場」に通う子供たち。神崎会長(64歳)と相談のうえ、感染防止対策を十分講じたうえで企画した。
当日、本部神殿で参拝した子供たちは、「こどもひのきしんセンター」を訪れ、回廊拭きひのきしんに汗を流した。また髙知詰所では、カードゲームやビデオ観賞などを楽しんだ。
さらに、おぢば帰りのお土産として、先ごろ道友社から刊行された絵本『たんていまーしーぽかぽかおひさまのひみつ』を家庭に1冊ずつプレゼントした。
神崎会長は「この絵本は、未信仰家庭の子供たちへのお土産にピッタリ。家に戻ったら、家族で読んでねと言って手渡した」と話している。