子供連れで戸別訪問 – 読者のひろば
岩瀬生衣(41歳・金沢市)
11年前、結婚を機に、夫婦で上級教会での住み込み生活を始めました。最初は炊事や教会の敷地内の掃除など、慣れない御用に苦労しました。さらに、上級教会ではにをいがけ活動に力を入れていたことから、私も教友に連れられて、にをいがけに出させていただくようになりました。
戸別訪問の経験が全くなかったので、当時は訪問先で「天理教という言葉を聞いた途端に、冷たくされるのでは」と、いつも不安を抱えていました。
ある夏の日のこと。断られ続けて落ち込んでいるときに出会った訪問先のおばあさんが、「暑い中ご苦労さま」と温かい言葉をかけてくださったのです。そのひと言に、いままで味わったことのない喜びと元気が湧いてくるのを感じました。その後は「もう一軒、もう一軒」と、喜び心いっぱいに歩かせていただきました。
毎日続けるなか、何度かこのような“ご褒美”を頂戴し、いつしか自信をもって歩けるようになりました。
さらに3年ほど前、上級教会の会長さんが講話などで戸別訪問の実動を強調して呼びかけておられたことから、忙しい日でも1日1回は必ず歩かせていただこうと心に定めました。当時、まだ小さかった子供たちが心配でしたが、毎日取り組ませていただきました。
最近では、おたすけ先をご守護いただき、大きくなった子供たちと一緒に歩いています。
こうして親子でにをいがけができるようになったのは、親神様・教祖が、時旬に応じて成人の道へとお導きくださったおかげです。子供たちもにをいがけ・おたすけのできるようぼくへと育つよう、これからも、親神様・教祖にお凭れして、この道を歩んでいこうと思っています。