道の子弟 インターハイで優勝
7月24日から8月24日にかけて北信越地方などで行われた「全国高校総合体育大会(インターハイ)」。東京都の金戸凜さん(高校3年・名髙分教会信者)が「飛込競技」女子2種目で、大阪市の吉田花鈴さん(高校3年・陽野宮分教会信者)が「陸上競技」女子走幅跳で、それぞれ優勝した。高校日本一に輝くようぼく子弟のアスリート2選手を紹介する。
東京の金戸凜さん
けがを乗り越え
一昨年、日本室内選手権で連覇を果たし、東京オリンピック出場が有力視されていた金戸さん。ところが、2019年夏に右肩を負傷。翌年2月の手術後は、一人で入浴できないほど、日常生活もままならない状態だった。
こうした中も懸命にリハビリを続け、今年7月の関東選手権で公式戦に復帰した。8月17日に行われたインターハイ女子高飛込では、予選からほかの選手を大きく引き離す好記録を出すと、決勝は、女子では高難度とされる「5237D(後ろ宙返り1回半、3回半ひねり)」を見事に決め、圧倒的実力を見せて優勝した。続く飛板飛込でも、2位に大差をつけて2冠に輝いた。
金戸さんは「長時間の試合は久しぶりだったので、きちんと飛べてホッとした。これからもリハビリを続けながら、パリ五輪出場を目指して頑張りたい」と話している。
金戸さんのインターハイでの演技が視聴できます
大阪の吉田花鈴さん
自己ベスト更新
今年3月に出場した「日本室内陸上競技大阪大会」の走幅跳で初優勝し、全国高体連合宿に五輪育成競技者として招聘されるなど、着実に実力をつけている吉田さん。
6月に行われた近畿予選では走幅跳で優勝、三段跳で3位入賞し、両種目でのインターハイ出場を決めた。さらに、オリンピック代表選考会を兼ねた「日本陸上競技選手権大会」走幅跳にも唯一の高校生として出場し、6位入賞を果たした。
7月30日のインターハイ「陸上競技」女子走幅跳では、決勝で6メートル16の好記録をマーク。自己ベストを更新して初優勝をつかんだ。また、三段跳では3位入賞した。
吉田さんは「インターハイ優勝という目標を達成することができて、家族や友人、コーチに感謝の思いでいっぱい。今後は、卒業までに日本高校記録を更新できるよう練習に取り組んでいく」と話した。
(撫養大・岩佐社友情報提供)